「本当の友達が欲しい…」17歳の女子高生に鴻上尚史が助言した「おみやげ」関係とは? (2/6) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「本当の友達が欲しい…」17歳の女子高生に鴻上尚史が助言した「おみやげ」関係とは?

連載「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」

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dot.#鴻上尚史

【鴻上さんの答え】
あさひさん。正直に相談してくれてありがとう。

 本当の友達が欲しいんですね。

 いきなり質問しますが、本当の友達が欲しい理由はなんですか? ひとりになるのが嫌だからですか? 友達がいない人はみじめだからですか?

 僕はあさひさんを責めているのではないですよ。みんな、ひとりになるのは嫌ですからね。

 でも、みじめになるのは嫌だから友達が欲しいのなら、誰でもいいことになりませんか?

 恋愛に例えると分かりやすいですかね。さびしいから恋人が欲しいなら、さびしさを忘れさせてくれるなら誰でもいいことになりませんか。それは嫌じゃないですか? やっぱり、この人って思う人と恋愛して、その結果、さびしさを忘れたくないですか?

「どうして私とつきあいたいの?」って聞いて「さびしさを忘れたいんだよ」って言われたら、困りますよね。やっぱり、「あさひじゃないとダメなんだよ。あさひが好きなんだよ」って言われたくないですか?

 では、友達はどうですか? お昼ごはんをひとりで食べたくないから友達が欲しいのなら、誰でもよくなりませんか?

「みじめになりたくないから友達になって」と言われたら、あさひさんは嬉しいですか? もし、もう一人のクラスメイトがやって来て「あさひさんと話が合いそうだから友達になって。あさひさんにとっても興味があるの」と言われたらどうですか? あさひさんは、どちらの人と友達になりたいですか?

 もし、あさひさんが「私はみじめになりたくないから友達が欲しいの。それだけなの。私がひとりでみじめにならないなら、どんな人でもいいの」と思っているのなら、僕の相談はここまでです。

 お互いがお互いのことにまったく興味がないのに、ひとりになりたくないから友達のふりをしている人達はいます。そういう人達は、相手の話を聞かないで自分のことだけを話します。そして、心の深い所で相手に退屈していたり、バカにしていたりします。何人かで話していて、一人がトイレに行くと、すぐにその人の悪口が始まる集団は、そういう人達が集まっているのです。


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