■30代になって「大人かわいい」女優へと脱皮

 加えて、「自分が『かわいい』と言われることについても冷静に分析している」と語るのはスポーツ紙の芸能担当記者だ。

「2017年度の『ブルーリボン賞』で主演女優賞を受賞した新垣ですが、授賞式で司会の大竹しのぶから『かわいいガッキーと言われることは、本人はどんな風に捉えていらしゃるのでしょうか?』と聞かれた。すると、『自分としては実感があまりないです。でも、やることはやらねばとか。そういう役とかお仕事のおかげでそういう風に言ってもらえてるんだなと思ってます』と返答していました。そこに浮ついた感じがまったくなかった。冷静な心を持つと何があっても焦らず慌てず動じず、不安定になることのない境地に達するもの。最近の新垣はルックスだけでなく、そんな一面も活躍に繋がっていると思います」

 芸能リポーターの川内天子氏は、30代になったガッキーの魅力についてこう語る。

「今までかわいさを売りにしていた新垣ですが、着実に“大人の女”に変わりつつある。最近の作品で演じる役の影響もあって、女性も憧れる『大人かわいい』感じが出ていますね。もともと控えめな性格で男女から好かれる存在でしたが、ここに来てさらに冷静で落ち着いた雰囲気を出せるようになり、さらに魅力が増した気がします。30代でも着実にキャリアを築いて、老若男女から好かれる国民的女優になっていくでしょう」

 アラサーにして落ち着きが増した新垣。さらに今後、どのように円熟味を帯びていくのか楽しみだ。(ライター・丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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