橋下徹「ツイッターは『正しい炎上』を目指せ」

朝日新聞出版の本

2018/10/11 07:00

 そしてそのような相手と激しく激論することで、またフォロワー数が増える。いつの時代、どの地域でも、世間はケンカというものが好きだ。だからメディアも対立構造をこぞって取り上げる。ゆえに僕は、わざと対立構造に持ち込むことも多かった。

 そのことを捉えて、メディアや自称インテリたちは「敵を作り出すのが橋下の手法」と批判する。それなら、対立構造でないものもきちんと報じてくれと言いたい。

 国政ならいざ知らず、地方政治などまずメディアは取り上げない。取り上げられるために工夫を凝らすのは、正しいポピュリズムだ。取り上げられて目立つこと自体を目的とするのではなく、世間の関心を引き、その力でもって改革を進めるのが目的の場合、それは正しいポピュリズム。僕の政治家時代、大阪府政や市政に常に関心を持って注視していかなければならないとあれだけ言っていたメディアは、対立構造がなくなり視聴率が稼げなくなれば、もう取り上げなくなる。これが現実だ。

 しかし政治家のツイッターを見ると、発信の仕方がつまらないツイッターにはやはりフォロワーが増えない。下手な人が多い。どうでもいいことをつぶやいたり、独りよがりで酔いしれていたり。世間がどう感じるかということを想像する力が足りない。その想像力に欠けている者は、そもそも政治家不適格だ。

政権奪取論 強い野党の作り方 (朝日新書)

橋下 徹

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