【パ・リーグ打者部門】


山川穂高(西武)

 再爆発の秋だった。優勝チームの4番・山川穂高西武)が、9、10月の28試合で打率.333(102打数34安打)で11本塁打&28打点と打ちまくり、チームを優勝決定に導いた。

 投手部門の多和田と同じく、今年の3、4月に11本塁打&33打点で月間MVPに輝いた山賊打線の4番。好不調の波に飲まれた中で9月を迎えたが、9月7日のロッテ戦(メットライフ)で猛打賞をマークすると、翌8日に自身13試合ぶりのアーチとなる37号満塁弾。そして、14日の楽天戦(メットライフ)、15日、16日のソフトバンク戦(メットライフ)と3試合で4本塁打を放つと、ここからチームは一気に勢いに乗って破竹の12連勝を飾ることになった。その連勝街道の中で、山川自身は最初の3試合に加えて、18日、22日、24日、27日、28日と、12試合中8試合で本塁打を放ち、12試合中10試合で打点をマーク。4番として連日連夜の爆発を続けた。

 その他では、吉田正尚(オリックス)が、打率404、5本塁打、11打点と活躍した。しかし、打率は吉田が上だが、本塁打と打点は山川が倍以上も上回る。ウィーラー(楽天)は打率.341で7本塁打、27打点と山川に匹敵する数字を残したが、それでも山川の今季2度目、自身4度目の月間MVP受賞が濃厚だろう。