■グッチのパーティー写真への批判は織り込み済み!?

 確かに世間は昨今、メタボを改善していこうという風潮だ。芸人のダイエットネタも話題になるなか、こんな騒動も。9月中旬に渡辺自身もグッチ青山のリニューアルオープンパーティーに出席した際、グッチの洋服や装飾品を着こなして写真に登場したものの「太り過ぎ!」などと国内外から心配する声や、批判コメントが寄せられたのだ。

「彼女自身はすぐに『(私の魅力は)まだまだでこれからよ』とコメントを発表し、自身が持つ魅力と世間からの期待、一部からの批判をしっかり把握した上でポジティブなコメントをし、称賛の声が上がりました。海外のファッション界でも、痩せすぎのモデルに対する批判高まっていますし、今後もその強烈な個性は引く手あまたになっていくのではないでしょうか」(前出・事務所関係者)

 芸能リポーターの川内天子氏は「渡辺に痩せようという気はさらさらないのでは」と推測する。

「今の地位に至るまで渡辺は相当、悩んだと思うんです。結果、太っていることをポジティブに捉え、自信たっぷりにそれを見せつけることで成功しました。事実、彼女は不健康なイメージも皆無だし、不快に感じる人もほとんどいない。太っていることを楽しんでいるので、グッチのパーティーへの批判も、渡辺にしてみれば“してやったり”ということなのでしょう。女性芸人の枠にハマらない、セルフプロデュースを楽しんでいる女性芸人としての地位を確立した今、痩せる必要はないと思っているとのでは」

 当分はこのままの芸風を続きそうだが、前述のように太り過ぎは健康的な面で深刻な状況につながることもある。太っていることはたしかに芸人として強烈な個性の一つだが、生死をさまようほどの症状に陥る芸人もいるからだ。

「今夏、お笑いコンビ・東京ダイナマイトのハチミツ二郎(43)が、急性心不全、急性呼吸不全、肺炎を併発して病院に搬送されたことが話題になりました。また、かつては番組の企画で東京マラソン2009に参加した松村邦洋(51)が、途中で倒れ、一時心肺停止状態となるなど大きな事故も起こっています。今のところ大事には至っていませんが、安田大サーカスのクロちゃん(41)も番組で『いつ死んでもおかしくない状態』と医師から申告されたにもかかわらず、隠れて暴飲暴食を続けているのでネタにされていますよね。同じグループのHIRO(41)も、一時活動を休止して、100キロ近いダイエットをしていました。芸能人のダイエット企画はテレビでもテッパンの企画ですし、渡辺も芸人としてある程度キャラクターが定着したら、次はダイエットに挑戦したほうが健康面からもプラスではと思いますけどね」(前出の広告代理店関係者)

 渡辺の場合、努力して確立したキャラクターがあるので簡単には痩せられないかもしれないが、生死に関わるとしたら大変だ。来春に再びNYへ海外留学するという報道も出るなか、現地では健康に気を使ってほしいところだ。(ライター・今市新之助)