田村耕太郎さん。
田村耕太郎さん。"アホ"のお悩みを大募集中!是非お気軽にご投稿ください(https://goo.gl/Wuykqu)。採用された方には、田村耕太郎さんが連載でアドバイスをさせていただきます

給与は能力に見合っているとは限らない。あなたの給料、適正ですか?(※イメージ写真)
給与は能力に見合っているとは限らない。あなたの給料、適正ですか?(※イメージ写真)

「アホとは戦うな。時間の無駄である」と提唱する、元政治家であり、現在はシンガポール・リークワンユー政治大学院で教鞭を執る田村耕太郎さん。しかし、60万部を突破した著書『頭に来てもアホとは戦うな!』の読者からは、「それでも戦ってしまう……」と多くの悩みの声が寄せられているという。

 日々の仕事・暮らしの中で「アホ」に悩んでいるあなたに、ちょっとでも気持ちが楽になるヒントを田村さんが提案する連載「アホから解放される相談室」。今回は「アホの同僚と同等に扱われる不条理」について。

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【相談】同僚がアホすぎて毎日イライラします。まず、とにかくすぐ忘れる。怒られたことや、注意されたことも一瞬で記憶の彼方に葬りさり、ケロッとしています。そのため、同じ間違いを何度も繰り返すのですが、その度にすみませーんと申し訳なさそうな顔をして(実際は悪いと思っていない)謝ってくるのですが、それもイライラします。ほかにも、しょうもないことを延々とアホなりに考えている時間が非常に長い。目を細めて頭を抱えながらPCを睨んでいる、その顔を見るだけでもイライラします。

 何が癪に障るかというと、その人が自分と同じ給料をもらっているということです。しかも、処理能力が10倍くらい違うので、処理量も自分の方が遥かに多いのに、給料は同じ。まさに不公平。こんな不条理が許されていいのでしょうか。

■まずは深呼吸して自分と向き合って

 まず呼吸を整えましょう。ゆっくり深い呼吸にして下さい。「世の中は不条理である」「他人の気持ちはコントロールできない」この2つの大前提をゆっくりした呼吸のもともう一度ご理解下さい。その上でご自身の目的と向き合って下さい。もう既に起こってしまっていることにイライラクヨクヨしても時間とエネルギーの無駄です。

 一番大事なことは、

 給料を上げることですか?
 この人と近くで働きたくないということですか?
 本当にやりたい仕事が他にあるのでしょうか?

 本当にやりたい仕事をやる上で、または給料を上げる上で、このイライラさせる人が必要なのでしょうか? その場合のみこの人の行動を変える戦術を周りも本人も巻き込み考えて見ましょう。あんまりそうは思えませんが。

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田村耕太郎

田村耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)/国立シンガポール大学リー・クアンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア(東証上場)取締役、データラマ社日本法人会長。日本にも二校ある世界最大のグローバル・インディアン・インターナショナル・スクールの顧問他、日、米、シンガポール、インド、香港等の企業のアドバイザーを務める。データ分析系を中心にシリコンバレーでエンジェル投資、中国のユニコーンベンチャーにも投資。元参議院議員。イェール大学大学院卒業。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。著書に『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』(マガジンハウス)、『野蛮人の読書術』(飛鳥新社)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版)など多数

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