夏の甲子園に出られなかった…ドラフトの“隠し玉”は沖縄にいた!【西尾典文】  (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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夏の甲子園に出られなかった…ドラフトの“隠し玉”は沖縄にいた!【西尾典文】 

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未来沖縄・宜保翔 (c)朝日新聞社

未来沖縄・宜保翔 (c)朝日新聞社

 10月25日に行われるプロ野球ドラフト会議。既に多くの有力候補の進路が連日のように報道されており、いよいよ今年も本番が近づいてきた印象を受ける。アマチュア野球の世界も情報化が進み、高校野球連盟、大学野球連盟でプロ志望届を提出した選手の一覧が公表されていることもあり、昔のようなあっと驚く“隠し玉”の指名はめっきり少なくなっている。だが、それでも無名の逸材はまだまだ隠れている。そんな全国的には知名度の低い、隠れた有力候補を紹介する。投手編に引き続き、今回は「野手編」をお送りしよう。

 最初に紹介したいのが宜保翔(未来沖縄)だ。投手編で紹介しようか迷ったほど投手、野手両面で高いセンスを誇る選手である。今年の春は背番号6をつけながら主戦としても活躍し、チームを県大会優勝に導いた。目立つのはその運動能力の高さだ。上背もそれほどなく細身だが、全身がしなやかに動きマウンド上でも打席でも存在感は十分。強肩でリストの強さも申し分なく、力を入れると145キロ以上のスピードを誇る。

 ただ、どちらか一つを選ぶとなると、野手となるだろう。打球に対する反応の良さとスナップスローのうまさは抜群で、フィールディングは全国でもトップクラス。俊足だが当て逃げするようなバッティングではなく、全身を使ったフルスイングでヘッドスピードも申し分ない。何より本能のままに自由奔放にプレーする姿は野手の方がより生かされるだろう。右打ち、左打ちの違いはあるものの、しっかり鍛えれば今宮健太(ソフトバンク)のようなパンチ力とスピードに溢れたショートになる可能性を秘めている選手だ。

 投手としてドラフト候補ながら、野手としての可能性も考えたい選手としては勝又温史(日大鶴ケ丘)の名前も挙がる。この夏は最速152キロをマークして話題となったが、芯でとらえた時の打球の勢いは間違いなく超高校級であり、その長打力も捨てがたい。本人の意向ももちろん重要であるが、思い切って野手での勝負を薦める球団が出てくる可能性も十分にあるだろう。

 今年は有力候補が少ない捕手だが、そのなかでも推したいのが益子京右(青藍泰斗)だ。1年先輩の須藤悠真(現立正大)も好選手だったが、下級生の頃からその須藤を差し置いて先発マスクをかぶることも多かった。魅力はとにかくそのスローイングだ。ただ、地肩が強いだけでなく捕球から送球の流れがスムーズで速く、小さい動きで強いボールを投げられている。昨年プロ入りした石川翔(中日)のボールを受けてきた経験も強みだ。バッティングはまだまだ粗いが、振る力はあり、体つきもたくましくプロで鍛えがいのある素材と言える。若手の捕手が少ない球団には狙い目の選手だろう。



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