西武時代には過去3度ある“バースデーマウンド”は2勝0敗。2006年には完封勝利も収めているから、松坂にとってはまさしく“勝ちの特異日”。その日は、もちろん、荒木の41歳の誕生日でもある。

「公式戦では、まだないんだよね」

 今季、松坂が先発した試合で、荒木はまだスタメンに名を連ねていない。ひょっとしたら、誕生日に甲子園で“初タッグ”が組まれるかもしれない。9月13日の夜は、松坂だけではなく、荒木の“41歳の初プレー”にも注目したい。(文・喜瀬雅則)

●プロフィール
喜瀬雅則
1967年、神戸生まれの神戸育ち。関西学院大卒。サンケイスポーツ~産経新聞で野球担当22年。その間、阪神、近鉄、オリックス中日ソフトバンク、アマ野球の担当を歴任。産経夕刊の連載「独立リーグの現状」で2011年度ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。2016年1月、独立L高知のユニークな球団戦略を描いた初著書「牛を飼う球団」(小学館)出版。産経新聞社退社後の2017年8月からフリーのスポーツライターとして野球取材をメーンに活動中。