矢部万紀子「橋本愛の27歳役に、のんを思って取り乱した夜」 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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矢部万紀子「橋本愛の27歳役に、のんを思って取り乱した夜」

連載「あの人ってば。」

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橋本愛 (c)朝日新聞社

橋本愛 (c)朝日新聞社

矢部万紀子(やべまきこ)1961年三重県生まれ、横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』

矢部万紀子(やべまきこ)1961年三重県生まれ、横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』

 ワンピースに白いスニーカーの百合子。バスケットボールをする。滑り台を降りる。バッティングセンターに行く。幼なじみと過ごした場所。彼の婚約者というのはウソ。長い長い片思い。きれいな人だなー、スポーツも得意なのね。いつの間にか、すっかり大人になったねー。親友になってしまった幼なじみ、でも好きなのね、切ないねー。

 愛ちゃんとユイちゃんと楠瀬百合子をごちゃ混ぜにする私。なぜかというと「能年玲奈改めのん」問題があるからだ。

「あまちゃん」終了から1年、能年に所属事務所との契約問題が起こった。独立したい能年と、認めない事務所。2016年に能年は「のん」に改名。アニメ映画「この世界の片隅に」のヒロイン・すずの声で評判をとった。歌手デビューもした。だけど、演技の仕事がない。大手事務所の顔色をうかがい、才能ある女優を使わない芸能界ってなんなんだ。女優のんの時間が浪費されている。

 と、勝手に憤っていたら、文藝春秋2018年1月号に「女優・のん『あまちゃん』からの四年半」という記事が載った。

 ノンフィクション作家の小松成美が1年かけてインタビューし、母や故郷の担任の先生など大勢に丁寧な取材をした、力の入った記事だった。だが、どうもスッキリしない。

 改名の理由を尋ねられ、「えーっと、本名を名乗らなければいいんだということに気づいたからです。だから本名で活動していた時のことも、前のお仕事の話もしないことにしているんです」と答えるのん。これが前提になるから、彼女に何が起きているかがわからない。本人は一貫して明るいが、それが余計に苦境をあらわしているようでつらい。

 などと思いつつ読み終えて、半年余。

 深夜ドラマで愛ちゃんに会った。映画中心でテレビには滅多に出ないから、久しぶりの愛ちゃんが27歳だった。ここからは、私の心の叫びを文字起こし。

 ってことは、のんちゃんももう27歳? ドラマにも映画にも出ない間に? 愛ちゃんは「西郷どん」で西郷隆盛の妻になったし、来年の「いだてん」にも出るってニュースで見た。2年連続大河ドラマって、すごくね? 「いだてん」の脚本は「あまちゃん」の宮藤官九郎。能年玲奈のままだったら、絶対出演するよね。「この世界の片隅に」をTBSでやってるけど、すず役は松本穂香。「ひよっこ」(朝ドラ)の澄子役の子で、可愛くてよいけど、のんちゃんがすずって話もあったのになー。えーん、のんちゃーん。


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