46歳で国際結婚を選んだ女性が、父親の急死で知った“夫婦”という存在の重さ

連載「50歳から結婚してみませんか?」

50歳から結婚してみませんか?
スローマリッジ取材班
978-4023332799
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「私たち、結婚しました!」――続けて届いた2通の結婚報告はがき。お葬式に参列することのほうが増えていたというのに、まさか同年代である50代の友人から結婚話を聞かされるとは。もしかして、と調べたところ、ここ20数年で50歳前後の結婚増加が判明。総数から見れば少ないものの、“50歳からの結婚”が増えていることは間違いないようだ。連載「50歳から結婚してみませんか?」では、結婚という大きな決断を50歳で下すことになった5人の女性の本音とリアルに迫る。第10回は、仕事も遊びもやりきり、国際結婚を選んだ佐藤洋美さん(仮名・54歳・主婦)の後編をお届けする。

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 結婚を機にアメリカに移住し、46歳で夫と二人三脚の人生を歩き出した。

「年齢を意識して結婚したわけではありませんが、してよかったとつくづく思っています。まったく違う環境で育ってきた者同士が生活を共にするのは正直、大変だな、と思うこともありますが、それと同時に独身生活では感じられなかった精神的な安らぎや温かさが得られます。イヤなことがあっても夫と食卓を囲んで話をすると、『たいしたことじゃないかも』と思えます。独身時代には感じられなったことですね」

 結婚から1年余りが過ぎ、帰国している最中、父親が急死。

「前日まで元気だったので、父の死は本当に突然でびっくりしました。でも、帰国しているときでよかったと思いましたね。あまりにも急だったので夫は告別式には間に合わず、四十九日の法要に時間を作って参列してくれました。女性ばかりの我が家には、とても心強かったです。少し不謹慎かもしれませんが、夫が日本にいるこの間に私の友人たちに紹介しました。海外で暮らしている人は物理的、経済的に制限があるので、その機会を有効に使わないといけないこともあるんだな、と実感しましたね」

 葬儀後、さまざまな事後処理や母親が珍しく気弱になって心細さを訴えたこともあり、佐藤さんだけしばらく日本に滞在することに。

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