<甲子園決勝>金足農が“最強”大阪桐蔭を倒すにはどうすればいいのか?【西尾典文】 (3/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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<甲子園決勝>金足農が“最強”大阪桐蔭を倒すにはどうすればいいのか?【西尾典文】

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金足農・吉田輝星 (c)朝日新聞社

金足農・吉田輝星 (c)朝日新聞社

 最後に一つ触れておきたいのが、やはり吉田の起用法についてである。ここまで5試合で749球を投じており、決勝戦も一人で投げるとなると900球を超える可能性も出てくる。さらに、地方大会の分も考慮すると1500球近くを投げていることになるのだ。いくら吉田が肩や肘に負担がかかりづらいバランスの良いフォームで投げられているとはいえ、体にかかる負担は相当なものである。ここまで来て決勝戦で先発回避することは考えづらいが、何か異常が発生した時には指導者がストップをかけるべきであろう。たとえ、大きな異常なく投げ抜くことができたとしても、大会後に行われるU-18のアジア選手権では起用するべきではない。吉田本人、そして周囲の指導者たちの英断が望まれる。

 現代の高校野球を象徴するチームに、片田舎の県立高校がどこまで食い下がることができるのか。例年以上に注目度の高いマッチアップとなったが、どのような結末を迎えるにして第100回の記念大会にふさわしい熱戦になることを期待したい。(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。


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