ビートたけし (c)朝日新聞社
ビートたけし (c)朝日新聞社

■地元に帰った井手らっきょも「27時間テレビ」出演へ

3月に自らの名字を冠した所属事務所・オフィス北野から、新事務所・T.Nゴンへ“電撃移”したビートたけし(71)。その後もTV番組のレギュラーを多数抱え、9月8~9日放送のフジテレビの恒例企画「27時間テレビ」の総合司会を務めることも決定した。70歳を越えて、なお大忙しだ。新番組への起用に関しては、従来のギャラの2倍になっているという一部報道なども出ており、さらに妻との離婚や実子と絶縁状態にあること、そして愛人の存在などさまざまなニュースが飛び出している。しかし、本人はほぼノーダメージ状態で、たけし人気を象徴しているとも言えるだろう。

「芸人、役者、俳優となんでもこなす国民的スターですから、すべての世代からの支持が厚い。多少のことで視聴者が離れることはまずない。オフィス北野からの移籍騒動にしても、世間の『(軍団を食わせることから)解放されたたけしが次に何をしでかすんだ?』という期待感が大きいと思います。たけしさんは移籍後、『本当にやりたいことをやる』と言っていますが、それをみんな楽しみにしているんです。こうした視聴者の期待がある以上、各局もそれに応えるべく起用していくはずなので、今後、違った形での露出も増えてくると思います」(芸能リポーターの川内天子氏)

 さて、この移籍騒動に巻き込まれた格好なのがオフィス北野に所属していた芸人たちだろう。たけしを“殿”と崇める軍団メンバーや、北野作品に出演する俳優たちも多数所属している。かつては体を張った芸などでバラエティーを席巻し、ピンでも活躍していた軍団メンバーも皆、年を取り、テレビへの出演機会は徐々に減ってきているようだ。

「正直、オフィス北野の役者のほとんどは、たけしさんの映画にバーターで俳優として出演している人が多い。寺島進さん(54)など、名前だけで食べていける役者はほんのひとにぎりです。そんな寺島さんでさえ、ブレイクのきっかけは北野映画からですからね。彼も『十分、義理は果たした』として、退社が報道されました。一方、ガダルカナル・タカ(61)をはじめ、日曜朝の情報番組でレギュラーを持つラッシャー板前(55)や、圧倒的に仕事量も多いお笑いコンビ・浅草キッドなど、残留した芸人でも活躍しているメンバーもいる。さらに、井手らっきょ(58)は所属のまま活動拠点を故郷である本へ移し、『27時間テレビ』への出演も発表されました。残った軍団メンバーは今後、勝ち負けがはっきりしてくるのでは」(スポーツ紙の芸能担当記者)

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注目の実力派コンビは大手事務所に移籍