日本大学にまつわる不祥事が止まらない。アメフト部の悪質タックル事件に続いて、応援リーダー部(チアリーディング)監督のパワハラ事件が報じられた。そして先日、意外なところからまた新たな火種が生まれた。コンビ揃って日大出身である爆笑問題の太田光に裏口入学の疑いがかけられたのである。
8月8日発売の『週刊新潮』の記事によると、太田が30年以上前に日大に合格できたのは、太田の父親が裏口入学ネットワークを通じて日大に800万円を支払ったからだというのだ。太田の所属事務所の社長である太田光代は疑惑を全面的に否定しており、ツイッターで「訴えます」と宣言。訴訟の準備に入っていることを明かした。
太田本人にとっても今回の報道は寝耳に水だったようだ。記事の中でも直撃取材を受けて疑惑を真っ向から否定。8月8日放送の『JUNK爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)でもオープニングトークでこの件に触れた。開口一番、「浦口直樹の……裏口でお馴染みの太田光ですけどね」と自虐ギャグで自己紹介。終始怒りをにじませながら、騒動の経緯を解説しつつ、1つ1つの話題について丁寧に説明を行っていた。番組冒頭からCMも挟まず、約50分にわたって太田のワンマンショーが繰り広げられた。太田と同時期に日大に入学している田中裕二も「これ、ひどいわ」とあきれながら相槌を打っていた。
太田が怒るのにはもっともな理由がある。もちろん、受験を経験した本人にとって身に覚えのない事実無根の報道だから、ということが大きいのだと思われるが、それだけではない。『週刊新潮』の記事によると、裏口入学の手引きをしたのは太田の父親だという。光の父である三郎は2012年に亡くなっている。亡くなった父親を犯人として持ち出したことが、光の怒りを倍増させることになっているのではないか。
多くの父と息子がそうであるように、三郎と光も大人になってからはほとんど会話を交わすこともなく、コミュニケーションが途絶えていた。死の間際、病床で三郎は光にこう言った。