【セ・リーグ打者部門】


山田哲人(ヤクルト)

 月間打率3割5分以上が8人、そのうち3人は打率4割をクリアした7月のセ・リーグ野手陣。例年以上に「打高投低」だった中でも特別な輝きを放ち続けたのが、山田哲人(ヤクルト)だった。

 山田は、6月終了時点では打率.282だったが、7月9日、10日の巨人戦(静岡、神宮)で2試合連続の4安打固め打ち。一気に打率を3割に乗せると、オールスター明けの後半戦は12試合中11試合でヒットを放ち、うち7試合でマルチ安打を記録。7月20日から球団記録となる9試合連続打点(8月1日も打点を記録して10試合連続打点)もマークし、7月通算19試合に出場して、73打数31安打の打率.425、7本塁打、18打点と傑出した成績を残し、今季通算でも7月終了時点で打率.314まで数字を上げた。同時に月間8盗塁をマークし、7月終了時で24本塁打、24盗塁と、自身3度目のトリプルスリーも手の届く距離に引き寄せた。

 そのほか、桑原将志(DeNA)が打率.421(3本塁打、8打点)、北條史也(阪神)が打率.400(1本塁打、6打点)と安打を量産し、ソト(DeNA)が9本塁打(打率.278、22打点)、丸佳浩(広島)が8本塁打(打率.311、18打点)を放ったが、総合値では山田が上。2014年8月、2015年7月、8月、9月、2016年6月に続く通算6度目の月間MVP受賞が濃厚だ。