梶「外せないセリフといえば、『戯言だけどね』は“いーちゃん”の代名詞ですよね。あと『玖渚の隣に僕が行こうと思った』は、特別な存在という事がよく表れているセリフで印象深いです。そして『信じるとは、どういうことか?』『裏切られてもいいと思うこと。裏切られても後悔しないと思うこと』ですね。真に迫っているというか。西尾先生が示す解答は哲学的で、人生の教訓としてあげられそうな名言が多いです」

悠木「私の中で印象に強く残っているセリフといえば、友の言葉で『絶対に裏切らないから』ですかね。作品中、友の心情が述べられた事ってないんですけれども、『信じる』と『裏切る』という言葉は、そのまま“いーちゃん”と友の二人の絆というか、関係性を表わしているようでとても重要に感じました」

 観客からゲストへの質問コーナーが始まると続々と手が挙がった。

女性ファン「キャスティングが決まり、お互い相手役が誰なのか知った時はどのような感想を持ちましたか?」

梶「この作品はオーディションなしでキャスティングが決まり、出演が決まって驚きました。玖渚役が悠木さんだというのを知って、共演が続いていた事もあり、とても安心感がありました。“いーちゃん”を掌の上で転がしてくれそうな(笑)」

悠木「めっちゃ“いーちゃん”ぽいな!と思いました(笑)。誠実だけどいつも自分の最高値が出し切れていないと謙虚で、一生懸命なところとか梶さんに凄くハマっていると。“いーちゃん”のいつも一喜一憂しながら頑張る姿を、友は愛おしく見てるんじゃないかなぁと思います」

 そして、イベントの最後にはファンには嬉しいこんな発言が!

梶「次作があることを信じています! まぁ戯言だけどね」

(文/竹下さより)