「ツアーは最後でしたが、もしその後にライブをすることが決まったら"最後のライブ"という言葉はウソになってしまう。まだライブがあるかどうかわかりませんが、誤った情報になってしまうことを避けるためにツアーではそのような表現をお願いしました」(エイベックス関係者)

 引退まで2カ月を前に、ファンの“安室愛”は過熱するばかりだ。コーセーの化粧品ブランド・ヴィセが今月1日に数量限定で販売した、安室奈美恵とのコラボ商品「アイカラーパレットNA」は一部で買い占めが起き、定価2,484円(税込み)の商品が3種類セットで3万円など高額で転売され、ヴィセのインスタグラムには「買えなかった」「受注生産にしてほしかった」とコメントが殺到。同日、ヴィセはインスタグラムに謝罪文を掲載した。引退発表後から、H&Mとのコラボも販売開始日に店舗に大行列ができ、沖縄での県民栄誉賞受賞を報じる地元紙の号外にも国内外から問い合わせが殺到し増刷、販売するなど異例の対応が取られた。

 安室奈美恵がどれだけの人から愛され、影響力を持った人物だったのかを表していると言えるだろう。そして、ファンにとってはもう一度、ライブに行きたいという期待がこのラストライブ説に込められているのだ。

 そもそも安室が公式HPで引退を発表したのは、2017年9月20日。地元沖縄での25周年ライブを終えた3日後だった。

「私らしく2018年9月16日を迎えたいと思います」

 引退コメントにこんな一文が盛り込まれたことから、臆測は広がった。精力的にライブを行い、トーク無しで歌い続けるスタイルを貫き通す安室が「私らしく」と言えば、ライブだろうと想像するのは自然なことかもしれない。また、ファイナルツアーで安室が「9月16日以降、私がこうしてステージに立つことはありません」とコメントを出したことも、ファンは「16日まではステージに立つことがあるのもしれない」と期待を込めて解釈する。

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屋内施設は「予約あり」