佐藤二朗「『なんやのソレ』と時代劇の衣装合わせで仰天される理由」

連載「こんな大人でも大丈夫?」

 個性派俳優、佐藤二朗さんによる「AERA dot.」の新連載「こんな大人でも大丈夫?」。日々の仕事や生活の中で感じているジローイズムをお届けします。

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 今回、当コラムは5回目であるが、今まで「俺、精神年齢が8歳くらいなんだよね」とか「俺、赤提灯好きのオヤジなんだよね」とか「俺の妻、耳掘りが好きなんだよね」とか「俺、今、パンチパーマなんだよね」ということをテーマに書いてきた。おい。何がテーマだ。こんなもんテーマでも何でもない。俺だ。俺、俺、俺、俺の妻、俺だ。俺、大好きなんだな俺のこと。要は自分を切り売りして書いてきた訳だが、もう、こうなったらアレだ、切って売るものが俺になくなるまで俺は俺を切って売ってやる。意地でも世間を賑わす社会現象やホットでタイムリーな話題に関しては書かない。もちろん世相なんて斬らない。てか斬れない。そういうの書く素養が俺自身に全くない。担当K氏に「いい加減、コラムらしい文を書いてください!」と胸ぐらを掴まれるまで、我は我の道を行く。胸ぐらを掴まれたらちょっと考える。俺、怒られるの苦手だから。

 そんな訳で、俺は足が大きい。いきなり清々しいほどの切り売りだが、足のサイズを聞いたら清々しさも吹っ飛ぶはずだ。31センチ。もはや人の足の数字ではない。小学生のランドセルからよくはみ出している30センチ物差し。アレより大きい。意味が分からない。なおかつ幅広・甲高なものだから、靴は巨大だ。23センチの妻は、靴を履いて俺の靴が履ける。靴を履いて俺の靴を履く意味はまるでないのだが、試しに冗談で言ってみたらホントに履けたので俺は笑った。笑ったあと少し泣いた。もう、ここまでくると、俺の靴は靴というより、ほぼ小舟だ。小舟というのもおこがましい。舟だ。普通に舟だ。矢口真里さんならホントに乗って航海に漕ぎ出ることができるかもしれない。池乃めだか師匠なら3人くらいは乗船できるだろう。

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困るのは衣装合わせの時…

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