テレビのニュースや新聞で最近しょっちゅう目にする「AI(人工知能)」。AIの普及で生活が便利になるとか、逆に人間の仕事が奪われるとか……?  子どもたちに大人気の科学漫画『サバイバル』の最新巻では、その「AI」を特集。ここでは、ハラハラ、ドキドキの冒険をしながら子どもも大人も知っておきたいAIの知識が楽しく学べるクイズを用意しました。2回のシリーズで紹介しますので、みなさん、ぜひ挑戦してみてください!

*  *  *

■Q1 世界で「人工知能」という概念が初めて使われたのはいつ頃?
(1)1950年代
(2)1980年代
(3)2000年代

【答え(1)】
 人工知能自体の研究はコンピューターが誕生したのとほぼ同じ1950年代から始まっています。アメリカのジョン・マッカーシーら当時最高の科学者らは、コンピューターが近いうちに人間の能力を飛び超えていくだろうと確信し、1956年、アメリカのダートマス大学で開かれた研究会で「人工知能」という概念を初めて使いました。最近ではグーグルやフェイスブックなど世界的な規模のIT企業が人工知能のブームを先導しています。

■Q2 最近、ニュースなどで目にする「ディープラーニング」はどんなことができる?
(1)人間のウソを見抜くことができる
(2)コンピューター自らが大量のデータを分析して予測できる
(3)人間が行くことのできない地中の奥深いところまで探索ができる

【答え(2)】
 ディープラーニングは深層学習ともいい、ニューラルネットワーク(神経回路網)が何層も重なった人間の脳の構造をモデルにしています。これまでは、例えばネコの写真をコンピューターが見てネコだと判断するには、あらかじめ人間がネコの特徴を1つ1つ入力しないといけませんでしたが、ディープラーニングの場合、ネコの写真をいくつも入力することでコンピューター自らが自動的にネコの特徴をとらえ学ぶことができます。

■Q3 2011年、アメリカの人気クイズ番組で、過去に何度も優勝している人間の強豪たちを抑え優勝したスーパーコンピューター・ワトソンはどんなことができる?
(1)誰よりも素早く早押しの機械が押せる
(2)対戦相手の頭の中にある答えを読み取り、先に答えて正解をする
(3)人間の質問を聞き、100万冊に相当する情報を検索し3秒で答えを出せる

【答え(3)】
 大量の情報から瞬時に答えを出せるほか、同音異義語や隠喩(いんゆ)が含まれた文章も理解できました。ワトソンの対戦相手は、過去に5回優勝し最高額の賞金を獲得したブラット・ラターと、最多連勝記録保持者だったケン・ジェニングスでしたが、接戦の末、ワトソンに軍配が上がりました。

次のページ
東大入試に挑戦した人工知能ロボットの結果は…