ロッテ・角中勝也 (c)朝日新聞社
ロッテ・角中勝也 (c)朝日新聞社

 交流戦からリーグ戦再開と熱戦が続くプロ野球。セ・パ両リーグでは今年も月ごとに「日本生命月間MVP賞」が選出される。7月10日の発表を前に、6月のパ・リーグの月間MVPを予想したい。

【パ・リーグ投手部門】
ボルシンガー(ロッテ

 破竹の快進撃だった。来日1年目のボルシンガー(ロッテ)が、6月5試合に先発して無傷の5連勝(月間防御率2.31)を飾った。

 5月も4戦4勝だった男は、6月2日の広島戦(ZOZOマリン)で7回7安打3失点、同10日の阪神戦(甲子園)でも7回5安打2失点と好投して連勝を伸ばすと、同16日の巨人戦(ZOZOマリン)では9回を4安打無失点の快投で来日初完封。さらに同23日の西武戦(ZOZOマリン)で5回6安打3失点(降雨コールド)、同30日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)でも7回3安打1失点と安定感抜群のピッチングを披露し、パ・リーグ一番乗りでのシーズン10勝到達。6月27日には夫人との間に第1子となる男児が誕生し、公私ともに充実した1カ月を過ごした。

 今月はライバルが多く、チームメイトの石川歩(ロッテ)も6月は4勝0敗で防御率0.99の好成績。5月の月間MVP・岸孝之(楽天)も好調を維持して6月4勝0敗、防御率1.74と2カ月連続MVPにふさわしい数字を残した。防御率ではこの2投手の方が上回っているが、月間5勝を挙げたのはボルシンガーのみ。パパとなった優良助っ人に、記念の勲章を贈りたいところだ。

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角中の初受賞はなるか?