香川真司 (c)朝日新聞社
香川真司 (c)朝日新聞社

 日本代表はワールドカップ(W杯)ロシア大会の決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と対戦する。欧州でも屈指のタレント軍団と呼ばれるベルギーと、欧州でプレーする選手こそ増えたがアジアの日本では、金銭的につけられている価値では衝撃的な格差がある。

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 サッカー選手につけられる金額には移籍金や年俸といったものがあるが、移籍金は当然ながらクラブの生え抜き選手には実績がなく、年俸は公表されていない場合がほとんどだ。そこで、欧州の移籍情報サイトとして大手の「transfermarkt」で、選手の市場価値を比較してみた。

 市場価値は当然ながら、さまざまな要素で変動する。例えば、同じくらいの実力であれば、年齢が若い選手の金額が高まる。逆に、ベテラン選手と若手から中堅の選手が同じ金額であれば、ベテラン選手の方が現時点での実力や実績は高く評価されているということになる。つまり、現時点でその選手が移籍市場に出るのであれば、どの程度の金額が妥当なのかという指標だ。

 ベルギーと日本の23人ずつを合計した金額を比較すると、ここには恐ろしいほどの差がある。ベルギーが合計7億5400万ユーロ(1ユーロ=約130円)と評価されているのに対し、日本は7560万ユーロ。ほぼ10倍の差がついた。

 こう見ると日本の選手の価値が低く見えてしまうが、言い方を変えれば日本選手23人には日本円にすれば100億円ほどの価値があることになる。むしろ、ベルギーの選手たちが持つ市場価値がとんでもなく高いのだ。

 双方のトップ3だけを比較してみると、日本はMF香川真司の1300万ユーロが最高で、DF吉田麻也の700万ユーロ、DF酒井宏樹、FW岡崎慎司、FW武藤嘉紀の600万ユーロと続く。3位から1人だけを抜き出した合計は2600万ユーロとなった。一方でベルギーは、MFケビン・デ・ブルイネが1億5000万ユーロ、MFエデン・アザールが1億1000万ユーロ、FWロメル・ルカクが9000万ユーロで、実に3億5000万ユーロという驚異的な金額になる。極端な話、ベルギーのトップ3のうち1人だけで日本の23人の合計を越えてしまうことになる。

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日本代表は“格差”を覆せるか?