和田アキ子さん (c)朝日新聞社
和田アキ子さん (c)朝日新聞社

 今年10月にデビュー50周年を迎える歌手・和田アキ子のニューシングル『愛を頑張って』が、好調なセールスを見せている。

 同シングルは、和田のデビュー50周年記念企画の一環として、人気男性グループ「BOYS AND MEN(ボイメン)」の研究生とコラボし、「和田アキ子 with BOYS AND MEN研究生」名義で5月にリリースされたが、オリコンの週間売り上げランキングで初登場2位を記録。

 和田にとっては、1971年リリースの『天使になれない』の8位を更新し、自己最高順位を獲得した。

 そうした中、大晦日の「NHK紅白歌合戦」への“復活”も業界内では取り沙汰されているという。

 和田と「紅白」といえば、2015年まで30回連続出場、通算39回の出場回数を誇り、過去には大トリの大役も務めたものの、通算40回目の出場を間近に控えた16年に“落選”し、世間の注目を集めた。

 芸能評論家の三杉武氏は語る。

「若者のテレビ離れが叫ばれる中、近年の『紅白』は将来的な受信料の確保を目的に若い人たちの関心を惹くべく、アイドルや人気アニメ、ゲームなどとのコラボに力を入れています。その一方で、北島三郎さんや森進一さんといったベテラン歌手が“卒業”し、出演歌手の世代交代の動きもあるわけですが、NHKサイドも同番組に長年貢献してきた大御所には最後の花道のステージを用意するなど、それなりに気を使ってきました。ところが、和田さんに関しては花道も用意されることなく、いきなりバッサリの落選でしたからね。さすがに芸能界でも同情的な声が出ていました」

 芸能界のゴッド姉ちゃんの異名をとり、普段は強気な発言で知られる和田も、さすがに「紅白」落選直後はかなりのショックを受けていたようだが、ここに来て追い風が吹いているようだ。

「NHKサイドのオファーにより、今月5日に放送されたNHKの『うたコン』に和田さんが、『BOYS AND MEN』の研究生とともに出演し、『愛を頑張って』を披露したんですよ。『紅白』落選直後には『和田さんとNHKとの関係修復はもう不可能』と噂されただけに、業界内でもかなりの話題になっています」とは音楽誌の編集者。

 そのうえで、こう続ける。

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