理事の話になったときには、笑っちゃいました。メディアっていい加減だなと。ワイドショーはそういうものだと思って見ないといけないですよね。テレビ局がこの問題を永遠のテーマとして追いかけ続けるってことは絶対に無いんだから、まともに付き合っちゃダメだと思うんですよ。

 女性客が心臓マッサージのために土俵に上がって、行司が「降りてください」とアナウンスしたのが問題になったときも、巡業部長の春日野親方の対応が叩かれましたよね。「(アナウンスは)聞こえなかった」と言っていたのに、親方らしき人がポケットに手を入れて見ていた映像が出回ってしまって。でもこの前、栃ノ心が大関に昇進した途端、手のひらを返したように「おめでとう」と歓迎される。あの春日野親方が横にいるんですよ! それを平気で流すんだから、あからさまなエンターテインメントなんですよ。

大相撲」→「レスリング」→「アメフト」というスポーツ3部作が終わり、新たな話題は紀州のドン・ファン怪死事件! 僕はそこでネクタイ締めて偉そうにコメントしていますけど、情報番組はエンターテインメントだと思っていますよね。僕なんて道化師ですが、それによってお茶の間で文句を言ったり、共感したりするなら、それでいいと思う。それがテレビですから。

 最近は記者会見や騒動の後のコメントで、後から明らかにウソだとわかることを言っちゃって謝罪するケースも増えているけど、今はメディアも変わったし、SNSで誰でも発信できるようになっているんだから、ウソついちゃうと後でややこしくなるって学んだほうがいい。芸能の仕事でも記者会見でウソついちゃうと、後でややこしくなってきますからね。言えないことは「言えない」、「言いたくない」と僕は言うようにしています。

 それにコメントの最後には「そうは言っても、日大っていい大学ですから」って付けるわけですよ。そうじゃないと「お前は大学も行ってないくせに」とか「学生の気持ちを考えたことはあるのか」とか、余計なことでも火付けようとする人がいますから。本音を言うと東京六大学のほうがいいんじゃないかと思うんだけど、それが大人としての常識。本音と建前ですよね。周りが揉めないためにも、自分の保身のためにもちょっとよく見せるっていう(笑)。まあ、関係なくね?っていうのが本音なんだけど。

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カンニング竹山

カンニング竹山

カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。単独ライブ 「放送禁止2017」が9月21~24日、東京・品川の天王洲銀河劇場で開催(撮影/写真部・小原雄輝)

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