古賀茂明「安倍総理の消防士を火だるまになってもやる官僚の性」 (3/5) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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古賀茂明「安倍総理の消防士を火だるまになってもやる官僚の性」

連載「政官財の罪と罰」

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著者:古賀茂明(こが・しげあき)/1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部卒業後、旧通産省(経済産業省)入省。国家公務員制度改革推進本部審議官、中小企業庁経営支援部長などを経て2011年退官、改革派官僚で「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。元報道ステーションコメンテーター。最新刊『日本中枢の狂謀』(講談社)、『国家の共謀』(角川新書)。「シナプス 古賀茂明サロン」主催

著者:古賀茂明(こが・しげあき)/1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部卒業後、旧通産省(経済産業省)入省。国家公務員制度改革推進本部審議官、中小企業庁経営支援部長などを経て2011年退官、改革派官僚で「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。元報道ステーションコメンテーター。最新刊『日本中枢の狂謀』(講談社)、『国家の共謀』(角川新書)。「シナプス 古賀茂明サロン」主催

柳瀬元首相秘書官 (c)朝日新聞社

柳瀬元首相秘書官 (c)朝日新聞社

 4項目とは、

1. 官僚になる動機
2. 求める報酬
3. 国民、市民からの要望に対する態度
4. 現在の待遇に対する思い

 である。この4つの要素で特色づけた3つの官僚の類型をそれぞれ、

A. 消防士型
B. 中央エリート官僚型
C. 凡人型

 と名付けることにした。

 ここで、最初に「消防士型」という命名をしたことが、まさに前述した、万国共通の思いというものの表れかなと思う。

 3類型を順に並べながらその特色を挙げてみよう。

A.消防士型(消防士に限るわけではない。デスクワークをしている官僚も同じだ)

1. 市民を守ることで社会に貢献したいから公務員になる。カネや権力や権威のためではない。
2. 普通に生活していければ、それ以上特別な報酬はいらない。それよりも、自分の仕事に対して「ありがとう」と感謝の気持ちを表してもらえることが一番の喜びであり誇りであると感じる。
3. 市民の要望に対しては、何とか応えようとする。今の仕組みで対応できないから無理ですとは言わない。予算、法律、条例などを変えてでも実現しようと努力し、上司に対しても直言する。
4. 待遇に対してあまり頓着しない。多くは望まない。

B.中央エリート官僚型(財務官僚などに多い)
1. 自分が一番であることを証明したいので、一番難しいと言われる官僚になる。財務官僚なら最高だ。小学校から高校まで成績優秀で東大法学部を目指し、その延長で、官僚になって次官を目指すという感覚だ。
2. 自分が一番であること、他の人より優秀だという証しとして、もっとも手っ取り早いのが、ちやほやされることである。給料はそんなに高くなくても良い。東大の友達には外資系のコンサルティング会社に行く人もたくさんいて、彼らの方がずっと給料は高いが、そういうものを求めているわけではない。大きな権限を持ち、みんなから頭を下げられるような地位にいることの方がはるかに大事である。
3. 市民からの要望があると、「くだらないことを要求してくるなあ」と迷惑がる。「日本で一番優秀な俺たち」がいろいろ考えて、良かれと思って「やってやってる(・・・・)のに」、馬鹿な庶民にはそれがわからない。あいつらはバカだから、説明しても無駄だという感覚。市民の側が強く要求すると、「たかりだ」と逆切れする。
4. 日本一優秀な自分たちが夜中まで働いているのに、今の待遇は全く見合っていないと考える。すぐに世間からバッシングを受けるし、できの悪い政治家の尻拭いをさせられているという被害者意識も強い。退職後においしい生活が待っているから何とか釣り合っている、だから天下りは何が何でも守るのが正義にかなう。天下り廃止なんて、馬鹿な庶民と一部の左翼マスコミが考えるたわ言だ。天下りを無くせば、俺たちのような立派な人間が官僚にならなくなって、この国は滅亡するぞ! という論理になる。
 


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