大躍進に番狂わせ…ロシアW杯を沸かせる「ダークホース」はどこだ?【河治良幸】 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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大躍進に番狂わせ…ロシアW杯を沸かせる「ダークホース」はどこだ?【河治良幸】

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4年前のブラジル大会でも旋風を巻き起こしたコスタリカ (c)朝日新聞社

4年前のブラジル大会でも旋風を巻き起こしたコスタリカ (c)朝日新聞社

 南米予選5位のペルーも興味深いチームだ。欧州主要リーグの第一線で活躍するタレントはいないが、アルゼンチン人のリカルド・ガレカ監督が率いるチームの組織力はウルグアイやコロンビアもしのぐレベルである。南米予選ではそういった強豪国と真っ向から渡り合い、指揮官の母国アルゼンチンとの対戦で2引き分けするなど、FIFAランキング11位(5月時点)は伊達ではない。

 朗報は、コカインの陽性反応でワールドカップ期間を含む長期間の出場停止が言い渡されていたエースのパオロ・ゲレーロ(フラメンゴ/ブラジル)に、法廷からワールドカップ期間を執行猶予とする特赦が出たこと。実はグループリーグで対戦する3カ国からの請願も出ており、世界中のサッカーファンの願いが通じた形ではあるが、試合となれば遠慮なく持ち前の決定力を発揮してもらいたい。

 ゲレーロが不在の前提ではシャルケで内田篤人(鹿島)と名コンビを形成したことで知られるベテランのジェファーソン・ファルファン(ロコモティフ・モスクワ/ロシア)が1トップを担う構想も浮上していたが、今回はゲレーロとファルファンの2トップが実現するかもしれない。彼らのフィニッシュを中盤から演出するのはブラジルの名門サンパウロで10番を付けるクリスティアン・クエバだ。柔軟なテクニックに加えて視野が広く、相手ディフェンスを突き抜けるスルーパスは多くの決定機を生む。初戦のデンマーク戦ではクリスティアン・エリクセン(トットナム/イングランド)という相手司令塔とどちらが輝くかが注目される。

 ペルーとしてはC組の大本命であるフランスとの2試合目を前に、デンマークから勝ち点3を奪っておきたい。中盤のレナト・タピア(フェイエノールト/オランダ)とジョシマール・ジョトゥン(オーランド・シティ/米国)がエリクセンを封じ、サイドから長身FWに合わせる相手クロスを空中戦にやや不安のあるセンターバックのアルベルト・ロドリゲス(A・ジュニオール/コロンビア)やクリスティアン・ラモス(ベラクルス/メキシコ)がはね返せるか。

 3戦目のオーストラリアとは最も南のソチで戦うため、現地時間17時キックオフの試合は30度近くになることも予想される。ベテランのゲレーロやファルファンが過密日程でフルパワーを発揮するのも難しくなるため、90分走り抜く体力が身上の相手に対し、23歳のアンディ・ポロ(ポートランド/米国)やアクロバティックなフィニッシュが得意なラウール・ルイディアス(モレリア/メキシコ)などの活躍にも期待したいところだ。

 


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