ハンドボール(全日本学生ハンドボール選手権大会)男子は国士舘大が2連覇、女子は大阪体育大が2013年から5連覇中である。女子の決勝相手は大阪教育大だった。同校は10年、12年に全国制覇している。大阪教育大は国立の教員養成系大学ではあるが、サッカー、バスケットボール、ハンドボールなどの種目での全国大会出場を条件とした推薦入学枠がある。

 自動車(全日本学生自動車運転競技選手権大会)では、男女いずれも中央大が強い。2016年は男子優勝、女子準優勝、17年は女子優勝、男子3位だった。自動車部は新入生にこんなメッセージを送っている。「若者の車離れが進んでいると叫ばれているこの社会で、私たちは車に全力を注いでいます。『車は僕のためになにをしてくれるだろう』。工業製品の中で唯一『愛』という文字がつく『車』の、『移動手段』としてではなく『楽しむもの』としての魅力を多くの人に広めていくこともまた自分たちの使命であると考えています」(中央大ホームページ)。なお、入部にあたって、運転免許証の有無は問われない。

 自転車(全日本大学対抗選手権自転車競技大会)で強豪校としてマークされるのが、国立で唯一の体育大学である鹿屋体育大だ。2016年は男女ともに優勝、17年は男子3位、女子2位だった。同大学自転車競技部は、世界を相手に活躍できる選手を送り出す。日本で自転車競技をもっとメジャーにして未来の自転車界を支える人物を育成する、という高邁な理想を掲げている。

 トライアスロン(日本学生トライアスロン選手権)の男子では流通経済大が優勝した。これはトライアスロン競技部監督の田山寛豪氏の手腕によるところが大きい。田山氏は同大学の出身。五輪のトライアスロン日本代表選手として、2004年アテネ大会から16年リオ大会まで4大会連続で出場している。17年の日本トライアスロン選手権での優勝を機に引退し、大学での指導に専念している。

(文・小林哲夫/教育ジャーナリスト)