トライアスロンが強い大学は…(※写真はイメージ)
トライアスロンが強い大学は…(※写真はイメージ)

 日本大のアメフト選手による悪質な反則行為が社会問題化するなど、大学スポーツに注目が集まっているが、スポーツの各種目では、どの大学が強いのだろうか。『大学ランキング 2019』(朝日新聞出版)から、2017年度大学選手権上位校を紹介しよう。競技人口が多くテレビで放映されるようなメジャーな種目から、競技人口は少ないが熱のこもった試合が展開されるマイナー種目まで、4回にわたって解説している。2回目は球技から。

【種目別「スポーツに強い」大学一覧はこちら! バスケやハンドボール、トライアスロンなど】



 バスケットボール(全日本大学バスケットボール選手権大会)で大東文化大(男子)、東京医療保健大(女子)がいずれも初優勝を飾った。バスケットボール(男子)のプロリーグ、Bリーグの選手の出身校ランキング上位は東海大34人、青山学院大23人。この2校は2000年以降いずれも4回優勝しているが、17年はベスト4に残らなかった。勢力図が変わるかもしれない。東京医療保健大(女子)のキャプテンは、12年に全国高校選手権で桜花学園が優勝したときのメンバーである。東京医療保健大は05年に開校したばかり。高校日本一のアスリートがバスケットの古豪の伝統校ではなく、新設大学に入学して、新たな「伝統」をつくったことは評価したい。

 
 バレーボール(全日本バレーボール大学選手権大会)男子では、中央大が日本代表のエースアタッカー・石川祐希さんを擁して4連覇をめざしていたが、準決勝で筑波大に惜敗した。優勝したのは早稲田大で4年ぶり5回目。女子の青山学院大は9年ぶり5回目だった。青山学院大には推薦・特別入学試験として「スポーツに優れた者」(強化指定部制)を受け入れる選考方法があり、入試案内には「高等学校在学中、スポーツにおいて優れた成績をおさめた生徒を対象とする強化指定部制入学試験です。強化指定部には、硬式野球部、バスケットボール部(男子)、バレーボール部(女子)、ラグビー部、陸上競技部(短・中・長距離)があります」とある。ラグビー部以外、日本一になったことがある。

次のページ