練馬区長選に挑戦した25歳フリーライター SNSで叩かれても説く「政治のすゝめ」 (4/7) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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練馬区長選に挑戦した25歳フリーライター SNSで叩かれても説く「政治のすゝめ」

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田中将介dot.

練馬区長選挙に挑戦した田中将介(写真/筆者提供)

練馬区長選挙に挑戦した田中将介(写真/筆者提供)

演説中に声を掛けられ…(写真/筆者提供)

演説中に声を掛けられ…(写真/筆者提供)

選挙を共に戦った仲間たち(写真/筆者提供)

選挙を共に戦った仲間たち(写真/筆者提供)

「俺は選挙に出ることは恥ずかしいことじゃないと思っている」。

ふっと肩の力が楽になった。

 僕のスローガンは「好きが結集した彩りのある練馬に」。その下に3つのビジョン、20個の政策を掲げた。「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、「好き」の力は強い。その力が社会の活力につながれば、社会は大きく前進するのではないかと思っている。そして、もう一つこの言葉にこだわった理由があった。

 人の揚げ足をとり、頭ごなしに否定する今の社会が僕は嫌いだった。

 SNSでお互いの知識を見せつけあい、無責任に、快楽のために人をののしる、そんな社会が今、はっきりと姿を現していた。

 YouTuberなど、これまでの常識では考えられない職業が生まれはじめ、それに熱狂する人々が集まる。

 働き方や趣味の幅、深さが変わってきた今の時代、大人の言論空間を見た若者たちは、表に出ることを避け、小さな、そして居心地の良いコミュニティに閉じこもっていく。あらゆる方向に分断されていく現象に、未来への大きな不安を抱かざるをえなかった。僕が掲げたビジョンの一つに、挑戦に前向きな街づくりというものがある。

 「このままでは、挑戦する人が減ってしまう」という危機感から「個人の好きなことを誰かに否定されることなく思い切りできる環境をつくりたい」と願うようになった。

 失敗を恐れずチャレンジしていく、そしてその挑戦を応援していくことこそが、時代の変化に適応するために必要だ。

 僕自身が好きなことに挑戦できたのは、周りの人が手を差し伸べてくれたからだった。お互いの足を引っ張り合う社会ではなく、お互いが優しく背中を押し合う社会。こんな綺麗ごとを本気で実現すると周りに語った。

 政治は一部の人のものではない。人に豊かさや幸せをもたらすことのできる、優しくて可能性に満ち溢れたものだと信じていた。

 「語るよりもまず実行」「批判よりも改善策を」

 友人にもらった言葉が頭に浮かぶ。不思議と区長選挙に出ることの怖さはなくなっていった。

 告示日から約10日前の記者会見で、心意気を伝えた。記者から、何度も「戦略はやはりSNSですか?」と問われる。記者にとっては、SNSと言えば若者らしい選挙戦として伝えやすい。



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