渡辺謙 (c)朝日新聞社
渡辺謙 (c)朝日新聞社

 2017年3月に不倫騒動が報じられた、俳優・渡辺謙(58)と女優・南果歩(54)の離婚が成立したことが5月17日に判明した。成立時期や慰謝料については明らかにしていないが、スポーツニッポンによると、財産分与に関しては、5億円とも6億円ともいわれる都内の豪邸は南に、長野県・軽井沢にある別荘は渡辺に分与するという。

 週刊文春による20歳年下のジュエリーデザイナーとの不倫疑惑が報じられてから約1年2カ月でようやく騒動は“円満解決”した格好だ。渡辺と南は、騒動直後から別居しており、離婚に向けて話し合いが進められていたが、4月頃から離婚決定をにおわせる出来事が起きていた。

 渡辺が出演する「ハズキルーペ」(Hazuki Company社)という拡大鏡のCMが4月から放映されたからだ。あまり聞き慣れない商品だけに、一部で話題となっていた。このCMには、これまでに石坂浩二や舘ひろしなどの大物俳優が出演。舘のCMでは、娘という設定の女性とのやりとりが「愛人のようだ」とSNSで話題になった。

 渡辺が出演する今回のCMには、菊川怜も出ている。頑丈であることを示すために、渡辺が菊川のお尻の下にハズキルーペを置くというシーンがあるのだが、これに伊集院光が自身のラジオ番組「深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、4月16日放送)で「セクハラ」と言及した。その影響で同社サイトへのアクセスが集中し、伊集院がHazuki Company社から感謝されるという“騒動”も起こっていた。

「CMは、もともと渡辺さんが所属する事務所の関係者と同社の社長が懇意だったことから、出演が決まったといわれています。そもそも、不倫が発覚したにもかかわらず、芝居やドラマ出演などは、ほぼお咎めなしでした。もともと決まっていたNHK大河ドラマ『西郷どん』にも予定通り出演し、その演技力は話題となっていましたよね。社会的にも許されているような雰囲気もあったんですが、CMは事情が少し違いました。騒動発覚で出演していたCMがすべて放送中止になり、ダメージも大きかった。不倫問題が解決されなければ、なかなかCMには起用されないのです」(広告代理店の営業担当者)

 水面下で南との離婚交渉が難航するなか、昨年7月に渡辺は謝罪会見を開いたものの、“完全解決”とはならず、なかなかCMに復活できない状態だったという。

 芸能リポーターの川内天子氏は、決着までに時間がかかった理由をこう解説する。

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決着までに時間がかかった理由