トンネルから抜け出した者もいる。左腕のハフ(ヤクルト)だ。開幕から先発ローテとして登板を続けながら6試合勝ち星なしが続いていたが、5月15日の巨人戦で8回4安打1失点の好投を演じて待望の来日初勝利。現在の1勝3敗、防御率4.93から巻き返してくれそうだ。

 その他、5月6日に1軍昇格したソト(DeNA)は、即「2番・ライト」で先発出場を果たして1号弾を含む2安打2打点の活躍を見せると、その後も打ち続けて、出場8試合で打率.424(33打数14安打)、3本塁打、7打点で、超攻撃的2番打者として定着しつつある。同じく開幕2軍スタートだったモヤ(中日)も、ビシエドの代役として出場登録されて14試合で打率.366(41打数15安打)、1本塁打、7打点と期待以上の働きを披露。中継ぎ右腕のモレノ(阪神)は、4月28日に1軍初昇格してから4試合に登板して3ホールド、防御率0.00。パートナーの出産に立ち会うために一時帰国したマテオの穴をしっかりと埋めている。

 まだ1軍デビューをしていないのは、リリーフ右腕のカンポス(広島)と先発右腕のヤングマン(巨人)。カンポスは2軍で中継ぎ13試合に登板して1勝1敗、防御率2.70と及第点の出来。ヤングマンは2軍で先発7試合に登板して4勝2敗、防御率1.62。5月15日には完封勝利を挙げるなど実力をアピールしている。外国人枠の影響で1軍未登板だが、今後の戦いの中で必ずチャンスは訪れるはず。まだシーズンは残り100試合以上を残す。秋には評価ががらりと変わっているかもしれない。