野手陣では、神里和毅(DeNA)が奮闘を続けている。日本生命からドラフト2位でプロ入りすると、キャンプでの熾烈な外野手争いを勝ち抜いて「7番・ライト」で開幕デビュー。その後、自慢の俊足で「1番・センター」へと“出世”しながら、ここまで34試合中33試合に出場し、打率.250、2本塁打、6打点でリーグトップの11盗塁をマーク。2001年の赤星憲広(阪神)以来、史上2人目の新人盗塁王を狙う。

 その他でも、NTT西日本からドラフト3位でプロ入りした捕手・大城卓三(巨人)が、スタメンマスクも経験しながら20試合に出場し、5月5日のDeNA戦では3安打2打点の大暴れ。パナソニックからドラフト7位で入団した宮本秀明(DeNA)は4月25日、26日と2試合連続本塁打。日立製作所からドラフト5位でプロ入りした田中俊太(巨人)も主に代打で24試合に出場。ウエスタンで走りまくっている谷敬宥、島田海吏(ともに阪神)の大卒コンビも楽しみ。そして“高卒ドラ1組”では、中村奨成(広島)が2軍で33試合に出場しながら打率.220、2本塁打、7打点。村上宗隆ヤクルト)も2軍34試合で打率.282、3本塁打、25打点と確かな経験を積みながら成長を続けている。

 最初に挙げた面々を中心に、例年以上に“当たり年”と言えるセ・リーグの新人たち。彼らが初めて経験する長いプロのシーズンの中で、どう壁を乗り越え、どんな姿に成長して行くかが非常に楽しみだ。