大学通信調べ。「マイナビ・日経 2018年卒大学生就職企業人気ランキング」(マイナビと日本経済新聞社の共同調査。有効回答4万2702人)に掲載された文系総合ランキング、理系総合ランキングについて、それぞれ上位企業(一部除く)への就職者数を大学別に集計した。東京大、京都大などアンケートに回答していない大学は未掲載。
大学通信調べ。「マイナビ・日経 2018年卒大学生就職企業人気ランキング」(マイナビと日本経済新聞社の共同調査。有効回答4万2702人)に掲載された文系総合ランキング、理系総合ランキングについて、それぞれ上位企業(一部除く)への就職者数を大学別に集計した。東京大、京都大などアンケートに回答していない大学は未掲載。

 大学生の就職活動では売り手市場が続いている。求人倍率は高い水準を維持し、多くの大学で就職率は9割を超えている(就職希望者を母数とする)。その背景には、少子化と好景気があるようだ。多くの企業はさまざまな大学から優秀な学生をできるだけ多く採用したい。学生も希望する企業に入りたい。個別の大学でみると、現状はどうなっているだろうか。『大学ランキング2019』(朝日新聞出版)では、2017年卒業生の人気企業への就職者数ランキングを掲載している。その中から、金融業界を紹介しよう。

【ランキング特集】三井住友銀行、みずほFG、日本生命保険など人気企業就職者数一覧はこちら

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 日本を代表する銀行、生損保の就職者数上位校は早慶がきれいに分け合った。

 慶應義塾大はみずほフィナンシャルグループと東京海上日動火災保険、早稲田大は三菱東京UFJ銀行と日本生命保険で1位を獲得している。

 早慶いずれも就職者の上位企業には銀行、生損保が多く並んでいる。

■早稲田大
①みずほフィナンシャルグループ109、②三菱東京UFJ銀行105、③東京都職員I類95、④東京海上日動火災保険81、⑤アクセンチュア76、⑥三井住友銀行68、日本放送協会68、⑧損害保険ジャパン日本興亜60、⑨三井住友海上火災保険59、⑩国家公務員一般職57、⑪三菱電機56、⑫富士通55、⑬日本アイ・ビー・エム52、第一生命保険52

■慶應義塾大
①みずほフィナンシャルグループ146、②東京海上日動火災保険97、③三菱東京UFJ銀行91、④三井住友銀行63、慶應義塾大学病院63、⑥三井住友海上火災保険58、⑦アクセンチュア56、⑧大和証券50、三菱UFJ信託銀行50、⑩東京都49、⑪三井住友信託銀行47、⑫日本アイ・ビー・エム46、⑬第一生命保険45

 早慶それぞれ上位13位までのうち8社(そのうち、金融機関は6社)が同じである。ということは、早慶の学生の志向にはそれほど大きな差はないようだ。

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