成田空港で行われていたタイ人たちの“逆流”密入国の顛末 <下川裕治のどこへと訊かれて> (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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成田空港で行われていたタイ人たちの“逆流”密入国の顛末 <下川裕治のどこへと訊かれて>

連載「どこへと訊かれて」

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下川裕治(しもかわ・ゆうじ)
1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(毎週)、「たそがれ色のオデッセイ」(毎週)、「東南アジア全鉄道走破の旅」(毎月)、「タビノート」(毎月)

下川裕治(しもかわ・ゆうじ) 1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(毎週)、「たそがれ色のオデッセイ」(毎週)、「東南アジア全鉄道走破の旅」(毎月)、「タビノート」(毎月)

いまの成田空港の出国審査ブースの免税店フロア側。一応、「進入禁止」の表示がある

いまの成田空港の出国審査ブースの免税店フロア側。一応、「進入禁止」の表示がある

 1カ月ほどかかった。僕が目にしたのは、まだ幼さが残るタイ人女性たちだった。

 仕切っていたのは、タイ人マフィアだった。「家に帰るときは尾行に注意したほうがいい。家族が狙われるかもしれない」

 記事が出た後、知人のタイ人はいった。真顔だった。最終的にはなにもなかったが。

 その後、成田国際空港の出国審査ブースに、凹面鏡がとりつけられた。審査官がかがんで入国しようとするタイ人をみつけやすくするためだった。

 タイ人の不法滞在はそれから2、3年して下火になっていく。摘発が厳しくなったこともあるが、日本の景気の鈍化がいちばんの理由だった。

 いまでも成田国際空港から出国するたびに、当時を思い出す。出国審査ブースはその後に改装され、逆流がしにくくなった。


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下川裕治

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)/1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(隔週)、「たそがれ色のオデッセイ」(毎週)、「東南アジア全鉄道走破の旅」(隔週)、「タビノート」(毎月)など

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