そこまで話が大きくなくとも、選手に確実に影響を与えるものには、『ロッテ弁当の呪い』がある。96年に当時エースだった伊良部秀輝の「イラブ弁当」を発売して以降、「ダブルストッパー弁当」の河本育之&成本年秀がともに故障の末に退団、「石井浩郎弁当」も故障から退団するなど、弁当のモチーフとなった選手が次々と故障や不振、さらには退団など、何らかの不幸が襲い掛かった。

 背番号にまつわる都市伝説も多く、初代の筒井修が戦争での負傷で選手生命を絶たれて以降、与那嶺要が他球団へ追放、桑田武が戦力外&八百長疑惑、柴田勲がスキャンダル、吉村禎章が大怪我、二岡智宏が不倫騒動と続いた『巨人呪いの背番号7』を筆頭に、同じく巨人の背番号15の選手が活躍できない『山倉の呪い』、その背番号の選手が次々と戦力外となる『中日の魔の70番』、つけた選手が短命でこの世を去った事例が続いた『阪神の不吉な背番号40』などがある。

 ここに挙げた話は、あくまで都市伝説である。しかし、されど都市伝説でもある。それらの中には、作り話ではない“事実”も隠されていることがある。信じるか信じないかは“アナタ次第”ではあるが、プロ野球をより楽しむためには、意図的に信じてみるもの、悪くない方法だ。