誰にも言えない秘密を赤裸々につづりベストセラーに…ペス山×こだま 異色の対談が実現! (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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誰にも言えない秘密を赤裸々につづりベストセラーに…ペス山×こだま 異色の対談が実現!

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 周囲にひた隠してきた自分の被虐趣味=マゾヒズムを突き詰めるために、主人公は行動を開始する――。インターネット上で圧倒的なアクセス数を誇る漫画『実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました』1巻が刊行された。作者のペス山ポピーさんと、誰にも言えない秘密を赤裸々に綴った衝撃作品『夫のちんぽが入らない』などでベストセラー作家こだまさんが語り合った。

【『夫の~』著者のこたまさん』

*  *  *
こだま:作品を読んで、とても衝撃を受けました。私の知らない世界で、こんな悩みを抱えている方がいるんだとページをめくりながら、驚きの連続でした。複雑な身体と性自認を巡る悩みを主題にしているのに、それほど感傷的にならず、作品の中で自己分析をしっかりしていますよね。なぜ、こんな問題を抱えているのか。どうして、自分がこうなってしまったのかを丁寧に描くことで、主人公の悩みが読者に届く漫画になっていると思いました。

ペス山:ありがとうございます。恐縮です。こだまさんが書かれた作品『夫のちんぽが入らない』『ここは、おしまいの地』を愛読していました。悲痛な経験をしているのに、文章の中で乾いた笑いも織り込んでいる。そうかと思えば、次のページでは辛いことも書いている。「悩みを明るく笑い飛ばす」だけでなく、辛いことや痛みを感じたことをちゃんと「痛い」と書いているところが、すごく好きです。読みながら、こんな自分でも生きていていいんだと思えてきます。勝手に人生の師匠だと思っていたので、そんな方から褒められて本当に嬉しいです。

こだま:私は辛いだけの話は書かないようにしているんです。前作『夫の~』も、新作の『ここは~』も辛い話を書いたら同じくらい笑えるように書こうと思っていました。ペス山さんがそこを読み取ってくれて嬉しいです。私は小さい頃から友達がずっといなかったんですよ。インターネットができて、自分のことが書けるようになって楽しくなった。ペス山さんは私と違って、幼少期から暴力シーンをみて興奮するという自分を理解しようとしていますよね。

ペス山:私は理屈をくっつけるのが好きなんです。「普通じゃない自分」というのを理屈付けることで、周囲に押し付けられる「普通さ」から身を守ろうとしたところがあります。小さい頃から社会規範にあわないというか、協調性がないタイプでした。要するに、空気が読めない子供だったんです。家の中からも外からも小さい頃から「他人と違う」と言われ続けたので、自分の立ち位置がよくわからなくなって、理屈をつけていたのかなぁと思っています。

こだま:なんでだろうと思ったら解決しようという気持ちが作品に出ていますよね。ペニスバンドつけたパンツ姿になって、鏡の前に立ったシーンで浮かべている悦びの表情に笑ってしまいました。鏡を見たときに似合っていることがわかり、それが嬉しいというのが伝わってくるんですよね。でも次のページになると、自分が「女性」という性自認であったことが一度もないという悩みに戻る。作品の中で自分をどんどん解放して、「普通じゃなさ」に向き合おうとする。読者も一緒に、ペス山さんと悩みをどうしたら解決できるのか探していけるんですよね。ちょっと気になっていたんですけどペス山さんのように性自認が男性で、性対象も男性という女性ってご自身で出会ったことはあるんですか?


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