吉高にとって福山は同じ事務所の大先輩だ。だが、福山と吉高は大ヒットしたフジテレビ系ドラマ「ガリレオ」第2シーズンでコンビを組んでいる。『真夏の方程式』も「ガリレオ」シリーズの劇場版第2作として制作された作品で、2人の仲の良さも伺える。

「子供の頃からイタズラ好きだったと最近出演したバラエティー番組でも言ってました。何でも、幼稚園の頃からイタズラで女性の胸を後ろから鷲掴みにしていたそうです。ある意味、イタズラ心を持っている人は、『相手を驚かせたい』というサービス精神が旺盛な人とも言えるんです。しかも、吉高は無邪気でチャーミングな女性。そんな人がちゃめっ気のあるイタズラをすれば、撮影現場も大いに和むと思います」(前出の編集者)

 芸能リポーターの川内天子氏は、吉高の大物に対しても怖じ気づかず、無邪気に絡んでいく姿勢についてこう評する。

「吉高はもともと、大物にも動じない突っ張り娘でした。『蛇とピアス』(2008年公開)のオーディションで、故・蜷川幸雄監督を前に『私の裸を見てくださいと』自ら脱いだ話は有名です。新人とは思えない度胸を持っていました。また、吉高は過去、交通事故で大怪我をした経験があります。そのとき彼女は強く生きたいと思ったそうです。このときの死生感が、気の強さと天真爛漫さが身についていたのではないでしょうか。吉高は今、演技力で評価されています。ちゃめっ気や演技の上手さ、そして先輩や大物に気にせずどんどん相手に接していくところが、演者やスタッフからかわいがられる理由なのかもしれませんね」

 イタズラをすることで緊迫した撮影現場のよき“潤滑油”となっているのはたしかなようだ。場を和ませることに長ける吉高が座長として現場で愛される理由はこうした点にあるのかもしれない。(ライター・丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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