一流の男たちは、「食」のもてなしにも抜かりがありません。GUCCIの販売スタッフとしてVIP客や有名人の担当となり、成功を引き寄せる一流の男たちを数多く接客してきた横田真由子さんは、その経験を女性ならではの視点で記した、『一流の男はなぜハンカチを2枚持つのか――元GUCCI店長が明かす、成功する男の“美しい”習慣』でも紹介した、特別な日の食事や手土産を用意するシーンでの、一流の男たちの流儀をお教えします。

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(1)特別な日の食事は「今日だけ」「限定」「特別」で心を掴む

 例えばクリスマスには、フレンチやイタリアンが定番ですが、有名店は早くから満席。やっと予約が取れたとしても、クリスマスコースの料理はあらかじめ決まっていて、カスタマイズができませんし、窓側の席に女性がズラリと並び、同じコースの料理を食べている風景は、何となく興ざめです。隣の席を見れば、次に何が出てくるかがわかってしまうからです。

 コース料理よりもアラカルトメニューのほうが、相手の好みに合わせて創意と工夫を発揮できるので、満足感が高まります。そこで、フレンチやイタリアンは避けて、あえて普段は予約の取りづらい名店の中国料理や鍋料理を選んでみるのもおすすめです。クリスマスやバレンタインデーには意外と空いていることも多いのです。

 もしくは、あなたの馴染みの店でスペシャルメニューを用意していただくのはいかがでしょうか。「今日だけ」「限定」「特別」にときめくのは、誰もが同じ心理です。

 私が担当したVIPのお客様のなかには、2軒目として一流ホテルのメインロビーやラウンジ、バーなどの隠れメニューを利用していた方がいらっしゃいました。

 一流ホテルには、特製カレーやハンバーガー、中華そばなど、知る人ぞ知る絶品の隠れメニューがあるそうです。一流ホテルのラウンジで、締めに中華そばをいただくなんて、意外性があります。このあたりの「外し加減」が、デートでも一目置かれます。

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