カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/写真部・小原雄輝)
カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/写真部・小原雄輝)

ビートたけし(C)朝日新聞社
ビートたけし(C)朝日新聞社

 お笑いタレントのビートたけし(71)が所属事務所のオフィス北野から独立し、「たけし軍団」の芸人たちがSNSで”声明文”を発表するなどお家騒動へと発展。ほかにも今年2月には女優の小泉今日子(52)も独立を発表するなど、芸能界で独立が相次いでいる。芸人・カンニング竹山さんも「僕だって独立を考えたことがある」と明かす。

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 ビートたけしさんの独立はどんな事情があったのかわかりませんが、たけしさんがオフィス北野を辞めて独立したからって、「それなら仕事しない」って人が出るはずもない。たけしさんは特別ですよ。71歳で、ピラミッドの頂点の人ですから。

 一般的には、普通の会社である程度出世した人がグループ会社の社長になるように、芸能界でも地位を確立した人たちが社内独立することはよくあります。ただ、そのへんのタレントにとっては独立って簡単じゃないですよ。

 それでも芸能人が独立だ、独立だって騒ぐのは、率直に言うとお金の面でメリットがあるからです。事務所に所属していたら、何割かは事務所に納めるわけです。その割合は契約によって違うけど、ギャラは一度会社に支払われて、会社が何割かを取った残りを僕の口座に振り込む。でも独立すると100%が財布に入ることになるわけです。

 もう一つ、芸能界で大事なのは「誰の看板を背負って飯を食うか」ってことなんですよ。僕で言うと、サンミュージックという看板を背負っていて、それで仕事をもらうことも多々あるわけです。サンミュージックっていう名前だけじゃなくて、前の相澤(秀禎)会長時代からずっと付き合いがあるとか、息子である現会長のこともよく知っていて信用できるからお前の事務所でやろうっていうこともある。それが看板なわけです。

 あとはタレントが下手打ったときに事務所が守ってくれることもあるし、変な会社からの仕事はしないように判断してくれることもある。だからプロダクションにいた方が安牌は安牌ですよね。若い女性タレントだったりすると、事務所が売り方を考えたりして本人が窮屈に感じることもあるでしょうね。お笑いの場合は、自分で考えなきゃいけませんが。

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カンニング竹山

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カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。単独ライブ 「放送禁止2017」が9月21~24日、東京・品川の天王洲銀河劇場で開催(撮影/写真部・小原雄輝)

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