日本で唯一? 元フリーターがMBA漫画家になった理由

かんべみのりdot.#朝日新聞出版の本#読書
 自称、日本で唯一のMBA漫画家として、MBAやビジネスの基本をマンガで伝えている、かんべみのりさん。MBA時代、もっとも苦手だったのが、アカウンティング(会計学)の勉強。このたび『マンガ とにかくわかりやすい MBA流 決算書の読み方』(朝日新聞出版)を刊行したかんべさんに、苦手だったアカウンティングのマンガ化になぜ取り組んだのか、そして、会計をマンガで学ぶことの意味について話を伺った。

*  *  *
■簿記三級試験にあっさりと不合格

「社会人だし決算書くらい読めなきゃマズイかも…… 決算書の正体知らんけど」

 私が簿記の勉強を始めたのは、アラサーのときの軽い危機感がきっかけでした。フリーターから会社員になった1年後に会社がなくなり、転職した途端にリーマンショック。友人が派遣切りにあったのを目の当たりにした時に、ひょっとして自分も、失業したら再就職が厳しいのではないか……という現実に初めて気づきました。

 履歴書の特技・資格の欄に「普通運転免許(AT限定)」しか書くことがないからです。やばい……早急に手を打たねば、東京での1人暮らしシティーライフが継続できぬ……。

 とりあえず履歴書を華やげようと取り組んだのが資格取得。手始めに「高校生にも受かる」「社会人の基本」と言われる簿記三級を受験しました。

 簡単らしいし独学でもできるだろうと、入門書を買ったものの、最初の数ページで「???」の嵐。貸借対照表の左右の数字が合わず、あっさり不合格。どこの高校生がこんな難関資格に一発合格しているのか?

 大きな衝撃を受けるとともに、社会人の基本なら義務教育に組み込んで教えてくれよと文科省に対して物申したくもなりました。

 その後の挑戦で合格したものの、苦労した割にはリターンがありません。仕事は全く変わらず、キャリアアップの兆しすら見えない、それどころか体を壊して長時間労働ができなくなり、再度の転職を余儀なくされました。履歴書は華々しい資格どころか、迷走の痕跡ばかり……。

「コレジャナイ!」と気づき、一念発起してビジネススクール(経営学修士/MBA)に通うことにしました。

続きを読む

TwitterでAERA dot.をフォロー

@dot_asahi_pubさんをフォロー

FacebookでAERA dot.の記事をチェック