【4位】阪神

昨季2位の阪神。金本知憲監督の超変革3年目で本気で優勝を狙いにいくシーズンではあるが、そのための要素が現段階では揃い切れていないためにBクラス予想とした。1つがロサリオ。キャンプでは快音連発も、オープン戦では13試合で打率.143、1本塁打と結果を残せず。オープン戦で打ちまくって開幕後にサッパリのパターンの助っ人も多かっただけに“その逆”に期待したいところだが、そこまで信頼を置くことはできない。2つ目が藤浪晋太郎。この男の不振脱出がVの条件だろうが、オープン戦では再び制球難を露呈。まだ“病”は治り切っていない。打線では大山悠輔や高山俊、投手陣では小野泰己、才木浩人の成長が期待できるが、その一方で救援陣の疲労蓄積も心配され、予想としては4位とした。

【5位】ヤクルト

球団ワーストの96敗で最下位に沈んだ昨季からの巻き返しを図るヤクルト。小川淳司監督が4年ぶりの監督に復帰し、春季キャンプでは宮本慎也ヘッドコーチの下で連日の猛練習を続けた。そして青木宣親が7年ぶりに復帰し、戦力は確実にアップ。特に青木に加えて、山田哲人、バレンティンと揃う打線は破壊力抜群だ。だが、問題は投手陣。ベテランの石川雅規に多くは望めず、小川泰弘は右ひじ骨折で開幕不在。昨季6勝13敗のブキャナン、そして新戦力のハフに期待するしかない状況だ。打って、打って、打ちまくっての連勝街道はあるかも知れないが、長いシーズンを考えると圧倒的に投手の駒が足りていない。

【6位】中日

ハッキリ言って未知数だ。球団最年少での開幕投手が内定した小笠原慎之介を筆頭に、2年目の柳裕也、笠原祥太郎、鈴木翔太と若手が揃う先発陣は勢いに乗れば楽しみだが、プロでの実績が乏しい分、その反対もある。大野雄大、来日1年目のジー、そして“元怪物”の松坂大輔が結果を残して若手投手陣が伸び伸びとマウンドに立てるようになれば面白いが、予想しづらい。打線では本塁打王のゲレーロの代わりに加わったアルモンテがどこまでの数字を残せるか。2年目のジンクス打破に挑む京田陽太の出来も鍵になる。世代交代は確実に進んでいるが、成果を求めるのはまだ早いだろう。