清宮幸太郎が直面する「プロの壁」…打球方向が物語る苦悩 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

清宮幸太郎が直面する「プロの壁」…打球方向が物語る苦悩

このエントリーをはてなブックマークに追加
西尾典文dot.
日ハム・清宮 (c)朝日新聞社

日ハム・清宮 (c)朝日新聞社

 日本ハムの大物ルーキー、清宮幸太郎が苦しんでいる。キャンプ終盤の2月22日に急性胃腸炎で全体練習を早退すると、今月13日に再び体調不良を訴えて都内の病院に入院。限局性腹膜炎と診断されてチームを離脱することとなった。17日に一時退院したが、引き続き点滴治療を受けている状況だ。しかし、問題は体調不良だけではない。

 2月28日、3月1日に札幌ドームで行われたラミゴ(台湾)との練習試合では2日続けてフェンス直撃のツーベースを放ち、鮮烈な“本拠地デビュー”を飾った。しかし、オープン戦では19打席ノーヒットが続いている(3月20日時点)。11日の対DeNA戦では、高校2年秋の東京都大会決勝で5打席連続三振を喫した桜井周斗から見逃し三振を奪われ、リベンジはならなかった。清宮はまだプロでは通用しないレベルなのか、課題はどこにあるのか、ここまでの清宮の打撃内容を見ながら検証した。

 改めてオープン戦での打撃成績の詳細を見てみると、19打席で15打数0安打、四死球4、三振8という数字になる。ここまで対戦してきた投手は下記の選手だ。

丸山泰資(中日):空振り三振
田川賢吾(ヤクルト):四球
大下佑馬(ヤクルト):四球
涌井秀章(ロッテ):ファーストライナー
ボルシンガー(ロッテ):死球
東條大樹(ロッテ):四球
田中靖洋(ロッテ):ファーストゴロ
酒居知史(ロッテ):セカンドゴロ
大谷智久(ロッテ):セカンドフライ
松永昂大(ロッテ):ピッチャーゴロ
黒木優太(オリックス):見逃し三振
石田健大(DeNA):空振り三振・ファーストゴロ
進藤拓也(DeNA):ファーストゴロ
三嶋一輝(DeNA):空振り三振
東克樹(DeNA):空振り三振・空振り三振
桜井周斗(DeNA):見逃し三振
進藤拓也(DeNA):空振り三振

 まず同じ試合で2打席以上対戦している投手が少ないことがよく分かる。その数少ないケースも石田、東という力のあるボールが武器のサウスポーだったことも清宮にとっては不運だったといえる。高校野球から一気にレベルが上がり、タイプの異なる投手を一打席で仕留めるというまでの技術に清宮が至っていないことは明らかだ。

 そして、どうしても気になるのが三振の多さだ。清宮の高校3年間の公式戦322打席で三振は34という数字が残っている。これは約9.5打席に1回しか三振しないという計算になる。ところが、これまでのオープン戦では打席数の半数近い三振を喫しているのだ。
 


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい