「リビング学習がいいらしい」と聞いて始めてみたところ「いつのまにか物があふれて片付かない」「生活感が出てしまって最悪」という事態になってしまう家庭が多くあります。そもそもリビングはたくさんの「物」が集まりやすい場所。ここで学習をするとなると、さらに文房具や教材、ランドセルやお稽古バッグなどの子どもグッズなどで部屋が散らかってしまいます。

一度全部を出すと全体量がわかって、要・不要が選別しやすい(撮影/岡田晃奈)
一度全部を出すと全体量がわかって、要・不要が選別しやすい(撮影/岡田晃奈)

 そこで、AERA with Kidsが、リビング学習の「よい収納、悪い収納」を徹底調査! 家族がくつろぐ場所でもあるリビングを、すっきりとそして使いやすい状態にする収納を紹介します。

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「リビング収納でいちばん大切なのは、家族のものが混ざらない収納システムを作ることです」こう言い切るのは整理収納アドバイザーでルームスタイリストの村上直子さんです。

「書類や手紙、本、バッグなど同じカテゴリーのものなら一緒にしてもいいのでは、と思いがちですが、大人と子どもが一緒の収納場所だと雑然としてしまい、子どもの片付けモチベーションが下がってしまう。それぞれの人、もしくは大人の物と子どもの物と分けて場所を作るのがおすすめです」(村上さん)

 それぞれ収納場所を作るとなると、余計に場所をとるような気がしますが、大丈夫なのでしょうか。

「例えば散らかりストレスナンバー1の書類や手紙を考えてみてください。よく『学校からの手紙と郵便物が混じってぐちゃぐちゃになってしまう』という声を聞きますが、書類は混じると探しにくいうえ、なくしやすい。それぞれの箱を用意して一時保管場所を作り、確認後、提出期限のあるものはホワイトボードに貼る、書類を確認したら学校用など目的別のファイルにざっくりとはさんで時期が来たら捨てるなど、書類の管理システムを作ると要・不要の判断がつきやすく、重要書類がなくなることもありません」(村上さん)

 同じようにハンカチやティッシュ、バッグも、家族の動線に合わせて場所を決めるといいそうです。

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AERA dot.編集部
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