このグリフィーの顛末はマリナーズにとっても苦い過去だ。もちろん、引き際は最終的には選手自身が判断するものであり、イチローがグリフィーのような不作法をすることもあり得ないだろう。なにより、本人がまだまだやる気と自信に満ちている。

 それでもいつか必ず引退の日はやってくる。マリナーズとしては今度こそしくじるわけにはいかない。最後の日をイチローとマリナーズ、そして関係者やファンが笑顔と温かい涙で迎えられることを願ってやまない。