「小栗旬(35)、瑛太(35)、松田龍平(34)などの人気俳優から、タモリ(72)、小泉純一郎元首相(76)といった大物まで幅広い交友関係が注目されています。女性誌のインタビューでは、自身を悪い意味でもいい意味でも八方美人と語っていました。友達は一人でも多いほうがいいと思っているそうです。初対面で壁を作る人もいるけど、その壁の抜け道を探したり、壁をたたいてみたり、どうにかしてコミュニケーションを取ろうとするそうです。芸人顔負けのトーク力も、人脈を広げる有効ツールのひとつでしょうね」(同)

 売り込み力とアピール力の強さもムロツヨシの交友形成や仕事獲得には欠かせない。

「彼の得意料理という『ムロ鍋』はプロ顔負けの味だそう。それを若手俳優と囲んで親交を深めたり、映画の仕事を取ったりしたこともあるそうです。また、会話の途中や、お店でのオーダー時など、とにかく『ムロツヨシです』と名前を入れ込み、連呼するとか。この手法で『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督(52)や、『勇者ヨシヒコ』シリーズの福田雄一監督(49)への売り込みに成功。福田作品に多数出演していることは周知のとおりです」(前出の民放ドラマ制作会社のスタッフ)

 明るく天真爛漫なキャラクターのムロだが、両親が4歳で離婚。それ以来、母とは会っておらず、父親とも20年以上連絡を取っていないという。「徹子の部屋」(テレビ朝日系)では、波乱の人生を明るく淡々と話す姿に黒柳徹子(84)も涙し、「あの家庭環境があったから喜劇役者になろうと思った」という言葉に称賛の声があがったこともある。

 主演を張る実力派俳優・綾野剛と名バイプレイヤー・ムロツヨシ。プライベートでの親交はさほど多くないようだが、共演する機会は少なくない。ムロを「おじさん」、綾野を「剛」とそれぞれを呼び合う芸能界の「人たらし」ツートップ。幅広い人脈を誇るふたりが、多ジャンルを結びつけるパイプ役となり、芸能界やエンタメ界に新しい風を送り込む存在になる日が来るかもしれない。(ライター・天野まひる)