モデルの仕事を25年やってきて、最近、いい意味で「これでいい」ってよく言うようになりました。「これがいい」じゃなくて「これでいい」。ちょっと打算的に聞こえるでしょ? でも、いろいろやってみたけど結局これでいいんだと思える。だから昔は靴だって100足とか持っていたけど、もう自宅のクローゼットはスカスカ。クローゼットも、美容もオシャレも「これでいい」って思えるようになりました。



――ご自身のブランド「MAISON DE REEFUR」も好調ですが、ビジネスの面での今後の目標は?

 実は、ビジネスの目標は一切ないんです。わからないし、考えたことがない。もちろん一生懸命ものづくりをして、女の子たちが「かわいい」ってテンションがアガるものを作るのは当たり前のこと。あとは私自身がどういう考え方でいるか、どんなことを頑張っていきたいと思っているか、何に興味を持っているかに常に向き合っていられたら、自ずと付いてくると思っています。人間レベルのこと、その手前のことが私はすごく大切だと思っています。

――そういう意味では、今年で4年目に突入するハワイでの生活や子育ては大事な軸になると思います。

 もともとハワイに住んだのは息子のサマースクールのためでした。語学力やサポートしてくれる人の存在などを含めるとハワイしか考えられなかった。日本で学校を選ぶのも難しいのに、海外だと本当に難しくて。でもサマースクールだけでもいろんな所を経験させたいから、去年はLA、今年はNYに決めました。

 息子にとって日本は当たり前に住んでいる国じゃないから、逆にどんどん日本を好きになっています。それも嬉しい。子どもの成長によって、いろいろな段階があって、日々勉強ですね。

――子育てを通して、自分の中で変わったことはありましたか。

 母親になってから、自分でもこんなタイプだったっけ?って思うぐらい、自信がパッと溶けてしまったんです。もともと芸能界に入ったときは自信がないタイプで、それをあれこれやって自信が持てるまでにしてもらったはずなのに、母親になった途端に「すみません、キラキラ病になっていました……」みたいな(笑)。
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母親になって自信喪失「理想と全然違う…」