逆転の発想がトークを上達させる? これから始めたい「ダメ出し帳」の習慣

「あの場面で、こうすれば良かった」「さらにこんな質問をすると、もっとゲストの話を引き出せたかもしれない」。そんなことを、ずっと書き溜めているノート。今日のトークは盛り上がらなかったなと思うときに、再び開いて読むこともある。
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「あの場面で、こうすれば良かった」「...

「あの時、こう言いたかったけど、言えなかった」「もっと、こんなふうにできたのに……」。悔しくて情けなくて、時間を戻したい。でも戻せないのが現実。そんな後悔をしないために、人気DJの秀島史香さんは、「ダメ出し帳」をつけています。

【写真】秀島さんがつけている反省ノートはこちら

 一見、ますます落ち込みそうですが、実際はその逆。この習慣が自分を俯瞰し、次の勇気につながり、心の掃除までできるのだと言います。ここでは、秀島さんが20年間のDJ経験の中で培ったコミュニケーション術を明かした自著『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』の中から、勇気が持てる「ダメ出し帳」の習慣について紹介します。

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 日々のコミュニケーションで、「ああっ」と頭を抱えたくなるような気持ちになることがありますよね。そんなとき、私は「ダメ出し帳」で、失敗のモトをしっかりとるようにしています。

 そこには「もっとこうすれば良かった」という私の心の叫びが綴られています。たとえば、ある1ページを開いてみると……。

「ペコペコうなずきすぎるな 赤ベコか!」

 これは、NHKの『BSコンシェルジュ』という番組に出演した後に走り書きした言葉です。私はラジオを中心に仕事をしてきたので、喋っているときの自分の姿を客観的に見る機会がありませんでした。ところが、テレビの仕事をいただくようになって、モニターに映る自分の姿を見るようになると、次から次へと気になるところが出てきたのです。「うなずく」という動作もそのひとつでした。

「あなたの話をちゃんと聞いていますよ」という意思表示のために、うなずくという仕草は大切なのですが、司会者があまり首を振ると、テレビを見ている人にとっては目ざわりなだけ。肝心のゲストのお話への集中をそいでしまいます。

「どうしてそんなことに気づかなかったの!」。その気持ちが「赤ベコか!」の一言に込められているというわけなのです。

 そのほかにも、「なぜこんな簡単な言葉で噛む!?」とか「あの話の流れだったら、逆方向へ広げることもできたのに。ぼんやり無難に終わってしまった」などなど。悶々とした気持ちが赤裸々に書かれています。だから、「自分だけの秘密のノート」なのです。

 次の一言でどちらへ転がるのか。会話には常に無限の選択肢があります。安全で確実だけど、みんなが通って踏み固められた道を経由する、予測可能な方向。ちょっとスリリングだけど、未踏の道、見たことのない景色が見えるかもしれない方向。

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