本田圭佑がカギ? 武藤嘉紀がハリルJで生き残るには… (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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本田圭佑がカギ? 武藤嘉紀がハリルJで生き残るには…

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河治良幸dot.

自らの特徴を生かして代表入りを狙う武藤(写真・Getty images)

自らの特徴を生かして代表入りを狙う武藤(写真・Getty images)

 そうした現状では、武藤がレギュラーの座に入り込むのは簡単ではないが、カギを握るかもしれないのが本田圭佑の代表復帰だ。最終予選の後は代表から遠ざかっている本田だが、メキシコで好調をアピールしている。最近はパチューカで4-2-3-1のトップ下で起用されていたが、直近のベラクルス戦で再び右サイドを務めた。その本田の代表復帰がなぜ武藤の招集に影響するかというと、彼のプレースタイルに起因する。

 基本的に縦に速い攻撃を志向するハリルホジッチ監督だが、それでも攻撃陣の構成バランスを意識しながら布陣を組んでいる。浅野拓磨や久保裕也などFWタイプの選手が右サイドを担う場合、左にはある程度ボールを持って起点を作れる選手が必要になる。しかし、本田が右サイドの主力に戻れば、左は飛び出しや斜め方向の仕掛けがより有効になるのだ。もちろん原口や乾もそうしたプレーはできるものの、フィニッシュワークのスペシャリストである武藤が強力なオプションとして再浮上する。

 もう一つ、武藤にとって明るい材料がE-1で試された布陣だ。ハリルホジッチ監督は試合の途中からではあるが、4-2-3-1のトップ下にFWの小林悠を置く実質的な“縦の2トップ”をテストした。中盤にスペースが生じることを嫌がる指揮官は完全な4-4-2を使いたがらないが、前線の中央にFWを2枚置く布陣の採用は高い位置で起点になれ、飛び出しもできる武藤には大きなアドバンテージになる。

 大迫を前線、武藤をその後ろに置く形も考えられるが、相手のDFラインとの駆け引きに優れる武藤を前に置き、その後ろにキープ力のある大迫という並びの方がはまる可能性もある。もし杉本がパートナーであれば、武藤が後ろの方がフィットするだろうが、そうしたオプションの可能性も広がるわけだ。もちろん、E-1でこの形をテストされた小林や、武藤と同じく縦の2トップでより生きる可能性のある岡崎などもライバルになるが、純粋な1トップの座を大迫らと争うよりははるかに勝算がある。

 また、ハリルホジッチ監督が4-3-3、4-2-3-1に続く“第3のオーガナイズ”として採用を示唆する4-3-1-2を3月のマリ戦か、ウクライナ戦でテストするのであれば、本格的な2トップを想定したメンバー構成になるかもしれない。

「本田の代表復帰による左サイドの役割の変化」

「縦の2トップという新オプション」

「第三のオーガナイズ(4-3-1-2)」

 この3つは今のところ、可能性に過ぎないが、武藤としては現在のプレースタイルのまま次のメンバー発表に向けてゴールという結果を出し続ければ、道が開かれる可能性は十分にある。(文・河治良幸)


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