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絶不調のレアル…原因はジダン監督の“聖人君子ぶり”

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山本孔一dot.

レアル・マドリードのジダン監督(写真・Getty images)

レアル・マドリードのジダン監督(写真・Getty images)

 ビジャレアル戦後の会見でジダンは「ボールがゴールに入らない。そうったことがあるのがサッカーだが、今シーズンはそういった試合が多い」と決して悪いサッカーをしているわけではない、運に見放されているだけだと話したが、多くの試合で同じ結果に終わるのは運ではなくチームに何かが足りない証拠である。

 成績が伴わないことから監督ジダンの手腕に対しても疑心の目が向けられており、一部報道では「このチームの腐ったりんご」は監督だと一部の選手たちが不満を持っており、ロッカールームの中は一触即発の状況だと伝えている。

 「この結果の責任は自分に一番にある。今のメンバーを全員大事な選手と考えている」といったこれまでの会見などのコメントから判断すると、ジダンは人としては本当に素晴らしい人物だ。だが、監督としてはあまりにも純粋すぎる聖人君子であり、自分たちがしてきたことを大事に考え、時には誰かを傷つけることがあっても振らなければいけない大鉈を振るう決断をしない監督だ。

 例えば、それは国王杯の戦いに如実に現れている。準々決勝、同カテゴリーのレガネスと対戦したチームはクリスティアーノ・ロナウドやクロースなどを温存し出場機会の少ない選手たちにプレーの機会を与えるためBチームで挑み、2戦合計のアウェーゴールで大会から敗退した。同ラウンドでエスパニョールと対戦したバルセロナ、勝利を一番に考えメッシやルイス・スアレスといった主力を惜しむことなく起用したのとは異なるものである。
 
 ともかく、終わったことは終わったことであり変更をすることはできない。今は唯一残された大会であるチャンピオンズリーグで優勝するしかレアル・マドリードとジダンを救う術はない。対戦相手はネイマールを獲得し圧倒的な破壊力を持つパリ・サンジェルマンだ。今のパフォーマンスや雰囲気から言えば相当厳しい相手ではあるが、この戦いを勝ち抜くことができれば、今までチームを狂わせていた歯車が好転していく可能性は十分にある。(文・山本孔一)


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