■衣類が家事シェアしやすい3つの理由

 衣類が家事シェアしやすいのには3つの理由があります。

(1)個別管理がしやすい
 衣類は私物です。そのため人別に管理がしやすく、委ねやすいのです。

(2)「お手伝い」じゃなくて「自分ゴト」として捉えやすい
 自分の衣類は、毎日出したり着たり選んだりします。そのため自分で責任を持ちやすいのです。

(3)仕分けがしやすい
 洗濯物を取り込む段階で家族別に仕分けがしやすい。

 パパのクロゼットにママの衣類が混ざってませんか? ハンカチなどの小物、家族分がみんな一緒くたになっていませんか? 同じ引き出しの中、仕切りで区切ってるからとパパ・ママ・子どもの物が混ざっていませんか? 

 ハッキリ言います。衣類が混ざって収納されている段階で、衣類収納の管理責任者はママになります。(ママが洗濯物をしまっているご家庭の場合)事あるごとに、「あのブルーのハンカチってどこにあるんだっけ?」「ヒートテックはどこにしまってたっけ?」「ストライプのTシャツはこの引き出しの中にないの?」と聞かれることに。

 実は、人別に収納できている家庭でも、1つの収納の中に収まりきらないせいで他の人の場所に混ざり込んでいるケースはとても多いのです。

 また、しまう場所が分かれているのも問題です。例えばパパの衣類は洋室のクロゼット。でもハンカチやインナー類は寝室のタンスの中、下着は洗面室……なんてケース。それでは「自分の場所」という自覚は芽生えづらいのです。

 パパの衣類を洋室にまとめるのなら、クロゼットは完全に明け渡す。収まりきらないインナーやシャツなどがあるのならクロゼットの横にチェストを置くなど、一元管理ができるようにします。

 寝室や洋室をファミリーワードローブにしてしまうのも手です。突っ張りラダーラックなどを活用して壁面を増やす事で、収納用のクロークを作ることもできる。そこまでしなくても、「ここはパパゾーン」「ここはママゾーン」とスペースを区切るのがポイント!

次のページ
これを言ったら台無し! 家事自立を奪う意外なこと