「ホリエモン」こと堀江貴文の『R-1』参戦が話題になっている。1月9日、東京・シアターブラッツで行われた『R-1ぐらんぷり2018』予選1回戦に堀江が出場したのだ。『ドラえもん』に出てくる「のび太」をイメージした小学生男子のような衣装で舞台に現れ、自らの過去の事件などをネタにして大きな笑いを起こしていたという。そんな彼は見事に1回戦を通過。次は1月20日に東京の雷5656会館で行われる2回戦に出場する予定だ。

 芸人以外のタレントや有名人が、お笑いコンテストの予選に挑戦するのは決して珍しいことではない。ただ、単なる話題作りのレベルでとどまることが多く、1回戦すら通過できないことがほとんどだ。最近のお笑いコンテストはレベルが上がっていて、事務所に在籍しているプロの芸人ですら1回戦で落ちる人はざらにいる。そんな中で今回、堀江が1回戦を突破したのはそれだけでも快挙だと言える。

 実は、今回の堀江の『R-1』出場には仕掛け人がいる。それはピン芸人のエハラマサヒロだ。エハラは『R-1ぐらんぷり』の常連で、これまでに四度の決勝進出を果たしており、2009年と2010年には準優勝している。そんな彼が、今年は自分では出場せずに、堀江のプロデュースに専念することを公言しているというのだ。

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ラリー遠田

ラリー遠田

ラリー遠田(らりー・とおだ)/作家・お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり<ポスト平成>のテレビバラエティ論』 (イースト新書)など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)。http://owa-writer.com/

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