アキラ100% (c)朝日新聞社
アキラ100% (c)朝日新聞社

 俳優の中井貴一(56)が1月5日、東京都内で行われた新春ドラマスペシャル「娘の結婚」(テレビ東京系)の記者会見に登場。今作でドラマ初出演を果たしたお笑いタレント・アキラ100%(43)の演技に太鼓判を押した。同ドラマは小路幸也氏の同名小説が原作で、男手ひとつで育てた娘の結婚を巡り、父親が葛藤や奮闘する姿を描いた作品。アキラは父親役の中井が通うスーパーの店員を演じる。アキラとの共演に中井は「すごく緊張してらっしゃいました。でも、服は脱がなかったです。最後まで」と明かし、アキラの演技について「120%くらい出し切れていたと思いますよ」と絶賛した。

 2017年の「R-1ぐらんぷり」で優勝したアキラ100%。股間をお盆で隠しながらさまざまなアクションを繰り広げる、「見えそうで見えない」裸芸で大ブレイクした。一方、芸のインパクトの強さから「賞味期限切れ」を懸念され、“今年消えそうな芸人”の筆頭格だと心配されている。ゆえに今回のドラマ出演は、それを回避するための布石と思ってしまうが、民放バラエティー制作スタッフは「一発屋では終わらず、意外と生き残る可能性がある」と言う。

「今回のドラマでその演技が褒められていたアキラさんですが、大学の頃は小劇団で芝居をやったりと、もともとは役者志望という面もあり、実は他の作品でも評価されているんです。2017年11月に公開された映画『ゆらり』(横尾初喜監督)では、本名の『大橋彰』名義で出演しているのですが、ブレイクする前から出演依頼を受けていた。というのも、アキラが出演していた『ゆらり』の舞台版を監督が観劇していて、アキラのことを『凄く表現が豊かな役者』だと思っていたそうなんです。監督は後に裸芸の芸人だと知って驚いたとか」

 裸芸だけでなく芝居の実力も兼ね備えているようだが、さらにスポーツ紙の芸能担当記者は「正月の特番で好感度がアップした」と見ている。

著者プロフィールを見る
丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

丸山ひろしの記事一覧はこちら
次のページ
裸芸で失敗もネットでは好意的な声